若手アスリートの活躍に思う、人の育て方

LINEで送る

こんにちは、中野です。
ようやく空梅雨が続いていた中、まとまった雨が降りました。
雨は何かと不便ですし気分も晴れませんが、やはり自然が本来の営みを続けてくれることはありがたいものです。
これ以上空梅雨が続くと稲作に影響が出ると話しておられた農家の方もいたので、その方もヤレヤレというところだと思います。

最近、日本のスポーツ界がとても元気ですね。
特に若い選手の活躍が目立つので、そういった選手たちが活躍するたびに「日本は変わった」と思わされます。
テニスの錦織圭選手や卓球の張本選手、他にも水泳の若手やサッカーの若い選手たちなど、10代で早くも頭角を現して世界と互角に戦う先週が次々と登場しています。
さすが、やっぱり東京でオリンピックをしようという国だけに強化にも熱心なのか・・・というのが世の中の一般的な認識かも知れませんが、国が選手を強化しようと思って予算を組んだだけでは、ここまでトップアスリートが次々と誕生することは絶対にありません。
それで出来ることなら、日本は何だかんだ言ってもお金があるのですから、とっくに今のようにスポーツ大国になっていたはずです。

こういう若手アスリートの活躍を見るたびに、日本人アスリートの育成方法がいよいよ本当に効果のあるものになってきたことを感じます。
日本人アスリートと言えば、かつてはメンタルの弱さが指摘されてきました。練習量ではどこの国の選手にも負けていないのに、ここ一番になると実力を出せないということが当たり前になっていたので、今の若手アスリートたちが実力を十分に発揮しているのは、こうしたメンタルをうまくコントロールしているのが大きいと思います。
また、日本人にとってスポーツの練習とは根性論が長らく居座っているので、とにかくたくさん練習をしていればOKという風潮がありました。これが世界と戦って勝てないのはすでに実証済みなので、それを改めて機動的な練習内容に切り替えつつあるのも、昨今の活躍の理由だと思います。

実はこれ、スポーツ界以外にも言えることです。
最近になって声高に「働き方改革」なんて言っていますが、これも国として大々的にキャンペーンを張るようなことではなく、早くから気づいている人は気づいていたことです。
長時間労働がもたらす非効率やモチベーションの低下、それに対する評価が不公平だと優秀なスタッフが辞めていってしまい、さらに長時間労働のスパイラルに陥ってしまうというのは、どこの会社でも起こりうることです。
それを国がガイドラインを定めて・・・と言われても、それが現実に即していないことは、「プレミアムフライデー」の大コケを見ても明らかですね。月末の金曜日だけは早く仕事を切り上げましょうという言われても、その日がひと月で一番忙しいわい!とツッコミを入れた人が多かったのではないでしょうか。

人を育てるのがうまい会社は、何も特別なことをしているわけではありません。
大切な社員を丁寧に取り扱っているだけのことで、ほとんどは心がけから始まるものです。そんな会社からの働きかけがあるからこそ、社員もそれに応じて自分で成長していこうとします。
これが会社と社員の両方に大きなメリットをもたらすことが分かれば、おそらく日本中の会社がそうなっていくことでしょう。
少しずつではありますが、確実にその方向に向かっているのは確かです。
選手の育て方が変わっただけで、日本人アスリートはこんなに強くなりました。
人の育て方を変えれば、もっと強くなる会社はたくさんあると思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA