自宅以上外食未満?イートインスペースが流行る理由

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こんにちは、中野です。
少し前に、横丁形式の居酒屋についてのお話をしました。
その時に、「こういう横丁形式のお店に多くの人がやって来るのは喜ばしいこと」と述べました。今回はその理由であるイートインスペースのお話をしたいと思います。

イートインとは、そこのお店で飲食をすることです。
磯一グループの店舗はそこで飲食をすることが前提になっているので、イートインの外食チェーンです。
それに対して、お店で作った食べ物を持ち帰ることをテイクアウトといいます。ファストフード店などはテイクアウトの典型ですが、そのお店で食べることもできます。これもイートインといいます。
最近、このイートインがどんどん広がりを見せており、スーパーやコンビニといったテイクアウト専門のお店にまで波及しています。

そういえば、コンビニの店内にテーブルと椅子が置いてあって、コンビニで買ったものをそこで食べられるようになっているスペースを見ることも多くなりました。コンビニであればそれほど違和感もありませんが、スーパーにも同様のスペースを設ける動きが広がっています。
大型ショッピングセンターの中にはフードコートといってイートインのスペースがありますが、今広がりを見せているイートインは、これとは少し違います。
スーパーで買った総菜やお酒をすぐにその場で食べられるようにしているスペースのことです。
そんなことなら家で飲み食いをすればいいのに、と思ってしまいますが、家にあまり居場所がないお父さんにとっては、こういう場所はお金がかからず、自分の時間を過ごせる貴重な場所なのかも知れません。

飲食業界から見ると、こうした動きは商売に影響を及ぼします。
これまで居酒屋に足を運んでいた人が、居酒屋に行かずスーパーで済ませてしまうのですから。
磯一グループのお客様は比較的「良いものにはお金を出す」という方々なので、こうした動きとはあまり関りがないかも知れません。しかし、「お酒はスーパーで飲むもの」という価値観が広がることは、脅威に感じられるお店が増えてくるのではないかと思います。

ビールではなく発泡酒、発泡酒ではなく第三のビール・・・という具合に安いものを選んで買って、数百円の総菜やおつまみを買ってスーパーで一杯やったとしても、500円にも満たない金額で晩酌ができてしまいます。
「お酒を飲む」という目的を果たせるのは間違いないのですが、仕事の疲れを癒す一杯というのは雰囲気も一緒に楽しんでいるわけで、今どきはお酒を飲むという行動ひとつをとっても価値観が多様化しているのだと感じます。

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