清原「容疑者」の事件に思う、職人のあるべき姿

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こんにちは、中野です。
今年は新年早々、本当に大きなニュースの連続ですね。
その中でもやはり目を引いたのが、清原「容疑者」の事件です。
あの大スターが、まさか「容疑者」と呼ばれるようになることなど全く予想もしませんでしたが、動かしようのない事実です。

ここで強く思ったのが、職人としての意識です。
私たち飲食店に関わる全ての者と、プロ野球選手というのは全く異なる職業のように見えますがどちらも職人ではないかと思うのです。
普通の人が持っていない特別な技術を持っている人が、職人です。
そして、その技術に対してお金を払ってくれるのがお客さんです。

飲食店であれば来店されるお客様、プロ野球選手であればファンの皆さんです。
あの清原選手(やはり馴染みのある選手と呼ばせてください)も、野球の職人でした。
数ある野球選手の中でもずば抜けた能力とスター性を持っていたので、彼の行くところは全て花道でした。
清原選手に憧れてプロ野球を目指した人もたくさんいるでしょうし、その姿を見たさに球場へ足を運んだファンも数え切れないでしょう。
しかし、彼はその期待を裏切ってしまいました。
もちろん覚醒剤という特殊な状況が影響しているとは思いますが、それではなぜ覚醒剤に手を出したのか?
そのあたりを考えてみました。

もちろん心のうちは本人にしか分かりませんが、彼は特別な技術、職人である自分に自惚れてしまったのではないかと思うのです。
あれだけの実績と能力を持っている人なので、そうならないほうが難しいとは思いますが、実際にたくさんのスター選手を見ていても謙虚に自分を磨いている人はたくさんいます。
「番長」と呼ばれて、野球人以外の言動にも注目が集まってしまって、それをもてはやした人たちもいました。そこに乗っかってしまって自分を見失ったとしたら、とても残念なことです。

いくら努力して技術を磨いても、勘違いして自惚れてしまうと凶器になってしまうのです。
その点については、飲食業と実によく似ています。
私も、かつてはそうでした。(覚醒剤をやっていたという意味ではありませんよ)
寿司職人としての技術を買われて自分の店を任されるようになりましたが、勘違いと自惚れのせいで店はうまくいきませんでした。

プロである以上、技術を操って人を感動させるだけの人間力が必要です。
事実、たくさんの人にとって憧れの対象になっている人には、それにふさわしい人間力があります。飲食業でもプロ野球選手でも、全く同じです。
職人であるという前に、人間としてのあるべき姿。
それがあるからこそ、人が集まってくるのではないでしょうか。
そして、その期待に応え続ける人が、本当のプロだと思います。

この話は、社内の店長会議でも最近話しました。
普段から伝えてきていることなので意外ではなかったと思いますが、せっかくの努力を自分の成長に役立てる「志事」を実践してもらいたいという思いから、このブログでも思いを書かせてもらいました。

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