どんな会社にも目標が設定されています。営業マンであればノルマという形で目標設定されることもあるでしょう。そうでなくても、民間企業である以上は利益を上げないと会社を維持できないので、ほとんどの会社が売上目標を立てています。
磯一グループもそのご多分に漏れませんが、目標設定のあり方についてはこだわりを持っています。
これは人間心理にも深く関わる話ですが、例えば「この店は、あと100万円売り上げを伸ばしましょう」と言われても、どこかピンと来ない気はしませんか?100万円という数字がいったいどこから来たのか、そのために何をするべきなのか、そのあたりが全てボヤけています。これではモチベーションは上がりませんし、そのお店にいる人たちも当事者意識を持てません。
だからこそ、目標を設定する時はそれを個人のレベルにまで落とし込むようにしています。
もう少し具体的に説明しましょう。写真は本社に貼られているもので、この話が細かく書かれているのですが、さすがに生々しいので画像は処理させてもらいました(笑)
ここでまず言いたいことは、売上を伸ばすための努力として出来ることは3つだという点です。お客様の数を増やす、お客様ごとの単価を多くする、そして何度も来ていただく、この3つです。お客様の数が増えて、そのお客様にたくさん飲食していただいて、そして今よりも多くの回数来ていただければ、そのお店の売り上げは伸びますね。この時点で、十分繁盛店だと思います。これを目指しましょう、というのが主旨の一つ目です。
ここまでは、言わばお題目のようなものです。次に続く具体的な行動が重要です。設定した目標には具体的な数字が伴いますが、それを1組のお客様で割ったらどれだけになるのか、お客様を何人増やせば達成できるのか、そしてスタッフの人数で割ったら1人のスタッフがどれだけ頑張る必要があるのか・・・これを全て数値化することで、今やるべきことがハッキリと見えてきます。
仮に売り上げを前年比で10%伸ばしましょうという目標があったとして、それを1人のお客様あたりにすると100円程度になるのです。これなら、現実的な数値だと思えてきませんか?
これはもちろん売り上げという数字だけのことではなく、仕事に関わる全てに言えることです。大きな目標の達成は、このような小さな目標達成の積み重ねなのです。