こんにちは、中野です。
今回は少し、外食業界に最近起きていることと、それに関連するキーワード「TTP」のお話をしたいと思います。
よく似ているので混同しそうになりますが、環太平洋パートナーシップ協定(これで合ってますか?)の略称である「TPP」ではなく、「TTP」です。
実はこのTTP、何か英単語の頭文字を取ったわけではなく、「徹底的にパクる」という日本語から生まれた言葉です。
ただパクるのではなく、徹底的にパクるのがミソです。
最近、大阪をはじめて近畿地方の各地に「鳥二郎」という焼き鳥屋さんを見かけることが多くなりました。
赤い看板に黄色の文字、一見すると同じ業態の「鳥貴族」と見間違うほどのよく似ていることで噂になっているチェーン店です。
運営している会社が京都にあるので、京都を中心にチェーン展開を広げているようです。
ネットで拾った画像で申し訳ないのですが、それぞれの看板を見てみると、本当に見間違うほどのソックリさです。
私はお店に入ったことがないのですが、中に入ると内装なども酷似しているそうで、徹底的にパクる=TTPが実践されているというわけです。
ここに、それを詳しく紹介している記事があります。
http://www.foodrink.co.jp/butchake/2014/12/11160903.php
飲食店を作るにあたって、同じ系統の料理を出す以上はよく似た雰囲気のお店になってしまうことは必ずあります。
磯一の各店も、同じように海鮮をメインにしている業態のお店であればどことなく似た感じのお店が出来てしまうのは仕方ないことだと思います。
ですが、それがパクりということにはなりません。
この鳥二郎の場合は最初からそっくりに似せることが目的なので、もしかすると鳥貴族だと思って間違えて入ってくるお客さんをターゲットにしているという側面もあるかも知れません。
価格帯も同じにしてあるので、似たような味なのであればどっちでもいいと思う人も出てくるかも知れませんし。
ただ、この記事によると味については色々と曰くもあるようです。
鳥貴族だと思って間違えて入ったお客さんが、「あれ?なんか味が違う」と思って間違えたまま帰ってしまったとしたら、鳥貴族にしてみればいい迷惑ですよね。
さすがにここまでやるとやり過ぎだと思うので、この記事でも「仁義なき」と言っているのでしょう。
それだけ鳥貴族が有名なチェーン店で、マネされるほどの存在感があるという有名税なのかも知れませんが。