こんにちは、中野です。
先日、ミラノ万博のお話を少ししましたが、そこで日本館が人気を集めた原動力となったのが日本の食文化、和食です。
和食が健康的であるという理由で欧米諸国で人気になってから久しいですが、今や和食はその文化的な奥の深さや考え方、哲学に至るまで理解が広がっているので、食べ物を通じて日本を理解するというところにまで発展しています。
そんな和食文化を支えるひとつの大きな要素が、お酒です。
そうです、日本が誇る日本酒です。
この狭い島国の中にいったい何ヶ所、酒所があるでしょうか。そして、それぞれの酒所にどれだけたくさんの蔵元があるでしょうか。
日本酒は、和食とともに日本が誇る世界的な文化なのです。
それを分かりやすく示しているデータとして、2001年には7052キロリットルだった日本酒の輸出量が、2012年には14131キロリットルになっています。約10年で2倍以上にも拡大していて、その拡大スピードは今も加速するばかりです。
さぞや蔵元はウハウハなのかと思いきや、原材料の米不足が深刻化するという有様です。まさに、嬉しい悲鳴ですね。
もちろん、磯一グループ各店も和食メインのお店なので日本各地から自慢の地酒を取り寄せてラインナップしています。やはり、お魚をメインにした和食に合うのは日本酒ですもんね。
最近は焼酎を楽しむ人も多くなりましたが、これも日本が誇る文化のひとつです。北国の日本酒、南国の焼酎というように、日本にはそれぞれの地方に根ざした豊かなお酒の文化も根づいています。
磯一グループのお店に外国人のお客様がとても多くなったと感じていますが、もしかすると海外で和食の素晴らしさに触れた方々が「本場でも食べてみたい」ということで来店されているのかも知れません。
そうなると、正しい和食文化をお伝えしないといけないというプレッシャーも感じますが(日本人より詳しいかも知れないので!)、そこがプロとしての腕の見せ所でもあります。