こんにちは、中野です。
最近の若い人のことを「ゆとり世代」「さとり世代」なんて表現することがありますが、その中でも「さとり世代」にある特徴が目に留まったので、取り上げてみたいと思います。
さとり世代とは、ゆとり世代をもじって作られた言葉です。
ゆとり世代はゆとり教育を受けた世代で義務教育で習ってきたことの内容が少ないので、他の世代から見ると「こんなことも知らないのか」というイメージを持たれがちな世代です。上下関係についてもあまり教わっていないので、社会に出てから苦労する世代でもあると思います。
ここでご紹介する「さとり世代」は、それよりもさらに若い人たちです。
さとりとは悟りという意味で、色んなことを達観してしまって、まるで悟りを開いたかのような価値観を持っている世代のことだそうです。
異性にあまりガツガツしない草食系の男性が増えたことや、外でお酒を飲み歩かず携帯ゲームや自宅でのネットなどに興味を持つ世代とも言われています。
その中でも居酒屋で食事をする人はたくさんいるわけですが、そこにひとつの傾向が見られるそうです。
それは、「とりあえずビール」が通用しないことです。
私たちの頃・・・いえ、私より下の世代の人たちであっても居酒屋に入ったら特に何も聞くことなくお酒が飲めない人でなければ人数分のビールを注文して「とりあえずビール」が成立していました。
さとり世代には、これが通用しません。
あるネットの記事によると、「なぜ他人の飲み物を勝手に決めるの?」となってしまうのです。確かに、言われてみればそうなんですけどね。
私たちの世代だと、一番若い人が人数分のビールを勝手に頼んでくれて、それが「気の利く人」という評価につながったものです。
それが全く逆なのですから、時代は変わったものです。
居酒屋で1杯目にビール以外に何を頼むのが正解なのか、逆に聞いてみたい気がしますが、「とりあえずビール」は今や若い人にとっては昔話ということですね。
磯一グループの各店に来られるお客様は、世代的に若い人だけということはあまりありません。そのせいか、今も店内では「とりあえずビール」が健在のように思います。
ただ、思い入れもあって色々なこだわったお酒も並べているので、そういったお酒を注文される方はたくさんおられます。
そんな方ですら、最初の1杯目はビールだという感覚なので、やはり「さとり世代」は色々な意味で異なった価値観やお酒に対する意識を持っているということですね。
いつか彼らも年齢が上がって、その時にになって1杯目に何を選ぶのかは分かりませんが、こうした時代の流れを意識しながらお酒のラインナップを考えていくべきだと感じました。