今、磯一の本社に管理と規律は違うという貼り紙があります。一番大事なことを貼り出すところに貼っているので、目下磯一ではとても重要な項目です。
この貼り紙をそのまま見ただけでも、何となく意味は分かっていただけると思います。
管理と規律、どちらも組織の秩序を維持するために必要なものです。ルールやガイドラインという言葉に置き換えても通じますね。これを国家レベルの話にしてみると、管理とは法律、規律とは倫理観や常識となるでしょうか。
ニュアンスとして、管理は規則を設けて組織の人に従わせるための手法です。人は管理しなければ自分勝手なことばかりするので、それを管理という形でコントトールするというロジックです。
もう一方の規律とは倫理観や常識というレベルのものなので、明確にルールが定められていて違反したら罰則があるという代物ではありません。
このどちらが大切か、もはや言うまでもありませんね。規律が機能している組織は、それぞれの人が自分で考えて高い意識を持つので、究極的には管理の必要がありません。管理しなくても各々の人が役割を果たしてくれるからです。
本来の管理とはこうあるべきで、規律がしっかりと浸透していれば、管理はそのための手段でしかないのです。
磯一は、この規律ある組織を目指しています。規律とは意識の統一である、と書かれていますね。個々の人が組織に対して自分が成すべきこと、組織が目指していることを共有することが大切で、管理というのはその先にあるオマケのようなものです。一番下に「共有そして共感である」と書かれている通り、規律という価値観がしっかりと共有されていれば、組織の全員が同じ感動を共有、つまり共感できます。同じゴールを目指して突き進む組織ほど強いものはなく、そこに属している個人もどんどん成長することができます。
いかにして共感できる職場を作るか。これは中野自身の大きなテーマであり、磯一グループ全体が現在取り組んでいることです。
冷めたものの見方が多くなった昨今ですが、こんな時代だからこそ人間が持つ本質的な熱さのようなものを全員で共有して、もっともっと良いお店と、そこで働く人の成功を目指します。