こんにちは、中野です。
いよいよ春本番、桜の便りが全国各地から届いてお花見を楽しんでいる人たちの光景を目にすることも多くなりましたね。
こうして桜の下で幸せそうにしている人たちを見ると、やっぱり日本人は桜が好きなんだなぁと改めて思います。これだけたくさんの人を幸せにしてくれる桜の木々に感謝です。
そんな桜には、花見を楽しむという意味とは別に散り様を楽しむという見方があります。散る=死ぬという意味から昔の武士や軍人たちには「死に場所を探す」なんていう言葉もありました。
そんな物々しいことではなく、今回は「死んだつもりで頑張る」という意味について語ってみたいと思います。今回も長くなるかも知れないので、その場合は2回に分けます(笑)
「死んだつもりでやる」「死ぬ気で頑張る」という言葉は、結構あちこちで見聞きします。でもそれって、どこか言葉だけが簡単に使われすぎているような気がしませんか?
「死んだつもりで・・・」と簡単に言う人ほど、本当に死ぬ気でやっているようには見えないようにも思います。もちろん、全員がそうだというわけではありませんが。
私、中野も現在に至るまで何度も「死んだつもりでやる」という覚悟を求められる場面がありました。そして、実際にそうしてきたつもりです。
その証拠(?)に、磯一グループの創業は平成11年4月20日です。
4と2という、「死に」を連想させる番号や日付は「しに番」と呼ばれ、飲食業界では縁起が悪いとされています。実際に、「しに番」に関係するような日付で新規開店をするお店はごく稀でしょう。人が集まって来てくれてナンボの商売だけに、縁起を担ぐ経営者は多いのです。
これはもちろん、飲食業の世界だけの話ではありません。他のあらゆる業種や、アスリートなどにも見られる傾向です。
しかし、私はあえてこの日を選びました。そこには「死んだつもりやる」という覚悟を込めたかったからです。
人間、死ぬ気でやれば何でもできるという言葉があります。それまでに積み重ねてきた経験や知識を投入して新たに事業を始めるのですから、死ぬ気でやるという覚悟が必要なのは言うまでもありません。
失敗しても仕方ないかな、と思いながら始めるのであれば、最初から始めないほうが良いと思います。
それともうひとつ、「しに番」で始めるということは縁起が悪いので、「これ以上悪いことはないので、後は上に行くだけ」という思いもありました。
この思考はとても大切なことなので、後編で改めて語りたいと思います。
(後編に続く)