こんにちは、中野です。
相変わらず暑い日が続いていますが、朝晩などに少しずつ秋の気配も感じるようになってきましたね。
時代は変わっても、ちゃんと季節の移ろいという自然の営みは脈々と続いていることを感じられるのは幸せなことです。
今回は、そんな自然の営みという大きなスケールの話とは対極にある、人間関係についてです。
人間関係というのは、本当に難しいものです。
人間は1人では生きていけないのに、人間関係がうまくいかないということで悩んでいる人は数えきれません。
特に、職場という色々な目的を持って人が集まってくるところにはたくさんの価値観や考え方があるので、衝突しやすい場所でもあります。
「あの人とは一緒に働けない」
そんな言葉が、あちこちの職場でどれだけ飛び交っていることでしょう。
それはもちろん、磯一グループも例外ではありません。
これだけたくさんの人が各店で働いているので、中にはウマが合わない人がいたり、人間関係をギクシャクさせるような人がいたこともありました。
これは避けられないことなので、最初から嫌な人がいない職場を探すという無意味なことをするよりも、そんな人がいた時にどうするかを考えるのが前向きで、現実味もあります。
そこで私が提唱しているのが、志事の一環である「原因自分論」です。
今起きている問題、出来事の原因は自分だと認識する思考法です。これにはとても重要なポイントがあるので、それもここで解説しましょう。
「原因自分論」と聞いて、他人を責めずに自分のせいにして丸く収めることだと思う人がいたら、それは大きな間違いです。
自分に原因があることを認識するだけで、自分を否定したり自分を殺すという考え方ではありません。
ある職場で、どうしてもウマが合わない人がいるとします。
通常、こういう場合は自分だけがそう思っているわけではなく、お互いに気に入らない相手だと思っているはずです。
なぜ、その人たちがお互いに嫌い合うことになったのかというと、同じ職場にいるからです。どちから一方がその職場にいなかったら、その争いは起きなかったのです。
この時点で、争いの当事者それぞれが「そこにいる」ということが原因になっていることが分かります。
そして、どんな揉め事や争いにおいても、一方が完全に正しくて、もう一方が完全に間違っているということはありません。100対0、0対100は有り得ません。イーブンかどうかは分かりませんが、両方に何らかの非があります。
はい、この時点で原因が自分にある2つの根拠が出てきました。たとえ99対1であったとしても、程度の違いがあるだけで双方に原因があるのです。
このことを認識した上で、その次にどうするか。
私が推奨しているのは、人を変えたければまず自分が変わりましょうということです。
その時点で争いの当事者に変化が生まれるので、それだけで争う理由がなくなるかも知れません。それでも一方的に嫌ってくる相手がいたとしたら、今度はその人が周囲から信用を無くしていくはずです。
本人もそれが分かっているので、相手が変わったと分かったら相手を見る目を一度変えることになります。その結果、争いがなくなるかもしれませんが、仮になくならなかったとしても、以前ほどのレベルではないはずです。
こうして原因自分論が自分と周囲を変えていくのです。
これが出来ている人は志事が出来ているので、人間関係の争いですら自分の成長につなげていくことでしょう。
その後の人生で、似たような人と接することになったとしても解決法を知っているのですから。
仮に問題解決につながらなかったとしても、自分が成長できればそれだけで大成功なのです。
むしろ、その機会を与えてくれた相手に感謝しましょう(笑)