新年のご挨拶と星野仙一さんへの思い

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

とても穏やかな正月を迎えられたので、今年も良い年になりますように・・・と思っていた矢先に、衝撃の訃報が飛び込んできました。
そうです、闘将・星野仙一さんが死去したというニュースです。
優しさと厳しさをあれほどまでにうまく使い分けて、部下を愛した人は中々いないと常々思っていましたが、死去のニュースに際してもそんな声があちこちから聞かれました。
本当に人望のある人だったんだな、と実感します。

星野さんは闘将の部分ばかりがクローズアップされますが、実はとても優しい人です。特に部下という立場の人に対しての優しさは本物です。
星野さんは岡山県の出身で、岡山県の財界人などとの人脈も錚々たるメンバーが揃っているわけですが、同じ岡山県出身の人を輪の中に入れることに積極的でした。
特に印象的なのが、元阪神の八木裕さんですね。八木さんも岡山県出身ということで、引退後の身の振り方を案じた星野さんが八木さんにまずやったことは、岡山県人脈への紹介でした。
「引退後は野球人以外との付き合いも大切にしろ」という本人へのアドバイスとともに、岡山県に関わるVIPには「僕の大切な後輩です」と頭を下げて紹介したそうです。
これこそが、部下を思いやる上司の姿だと思います。

この数年は闘病生活が続いていたといいますが、私はそのことを全く知りませんでした。それと同時に、周辺の人もほとんど知らなかったそうです。
闘将というイメージの人なので弱いところを見せたくないという気持ちがあったと思いますが、周辺の人に心配を掛けたくないという思いが一番だったと思います。これも優しさですよね。
最期は2人の娘さんに抱きかかえられるように息を引き取ったそうですが、本当に幸せな野球人生、闘将人生だったと思います。
亡くなった後もこうして色々な人に慕われるような人物に憧れます。
微力ながら、私からも冥福をお祈りしたいと思います。

新年早々亡くなった人の話で恐縮ですが、思うところ多くあったので語らせてもらいました。
今年も磯一グループともども、よろしくお願いいたします!

日馬富士騒動で感じたこと 後編

こんにちは、中野です。
日馬富士騒動を通じて人を育てることの難しさや大切さについて、続きを語りたいと思います。

私は、人が成長するために絶対に必要なものは気づきだと思っています。
先生や師匠、上司や先輩からいろいろと教えられることはあると思いますが、それは答えではなくヒントです。誰にでもピッタリと当てはまる生き方や仕事の進め方というマニュアルはないので、いろいろな教えやアドバイスを自分に当てはめて実践をするには「気づく」ことがとても大切です。
「もしかしてうまくいかない原因は自分の○○ではないか?」と気づくことができれば、その人はその部分を直せるでしょうし、直した自分は一回り大きくなるはずです。

では、話を相撲界に戻しましょう。
相撲部屋に入門してくれる新弟子は、中学校を卒業したばかりの人から大学を卒業した人までさまざまですが、共通しているのはこれから成長していく余地が大いにある若い人だということです。
特に中学校を出たばかりの人は子供同然なので、その人を相撲部屋が人として成長させていくのです。だからこそ相撲部屋は「部屋」と呼ばれていて、親方やおかみさんがいるのです。「道場」なら師匠しかいませんが、「部屋」は親代わりの人がいる家族なのです。
古くから相撲界はヤンチャな若者に相撲だけでなく人としての生き方を教え、人格形成をする役割も担ってきました。
最近では新弟子不足という事情もあって外国人力士が増え、人格形成の前に「強くなること」が優先されてしまい、その結果がここ最近続いている不祥事ではないかと思うのです。

何もこれは、相撲界だけの話ではありません。
ネット業界に多い、若くして成功をした人のような人物像がチヤホヤされる傾向にも、それを感じます。その人たちが事業を成功させたのは素晴らしいことですが、お金の使い方に品がないように感じるのは、お金の稼ぎ方にも品がないからでしょう。
何も分からない時から仕事を教わって自分を成長させてきた人というのは、苦労もあるでしょうが人に対する感謝や思いが強いと思います。
カリスマトレーダーといって株で大儲けした人にはお金がありますが、人としての成長は置き去りになっているのではないかなぁと心配になります。
人間力を磨いてきた人には、お金がなくなっても能力や人脈、信頼などが残りますが、お金だけの価値観で出世をした人はお金がなくなったらすべてを失ってしまいます。
どちらが重要であるかは、言うまでもありませんね。

日馬富士騒動からは、相撲界の体質だけでなく体罰の弊害や最近の日本社会の単純すぎる価値観に対する警鐘のようなものを感じたのでした。

日馬富士騒動で感じたこと 前編

こんにちは、中野です。
いよいよ年の瀬も押し迫ってきましたが、先月くらいから世の中を騒がせている問題があります。それは、大相撲の元横綱・日馬富士の問題です。
もっと他に重要なニュースがあるだろうにとも思いますが、連日こればっかりの時期もありましたね。
少し「旬」を過ぎた感もありますが、現時点で感じていることを書きたいと思います。

日馬富士が貴ノ岩に暴行を働いたのは、本人も認めているので事実でしょう。カラオケのリモコンで殴ったそうですが、それも本人が認めているので事実でしょう。
当然ながら、こんなのは論外です。ただでさえ腕っぷしが強くて素手で殴るだけでも大変なことになるのに、物で殴ったらどうなるかは考えるべきです。
最近のカラオケのリモコンってデンモクのように大きなものが多いですから、あれで殴ったとなると、最初に言われていたビール瓶よりも凶器になりそうな気もします。
しかし、それには原因があって、貴ノ岩の態度が悪かった云々と言われています。おそらくこれも、事実でしょう。
暴力行為についての処分や賠償は、すでに警察が捜査をしていますし本人も引退するなどの社会的な責任は一部取っているので、その経緯に任せればよいと思います。
私が問題だと思うのは、各界の暴力体質です。

前にもありましたね、稽古のしごきで死人が出た事件。相撲界では体罰やしごきのことを「かわいがり」といって黙認されてきたわけですが、これが今の時代になって問題視されています。
当然です。暴力で人を従わせたとしても、それは「従ったふりをしている」だけなのですから。痛い思いをしなければ分からないというのが体罰の大義名分ですが、ここでいう「痛い思い」というのは意味が違うと思います。
社会で態度が悪ければ人が去っていって冷や飯を食うことになるでしょうし、各界で先輩をないがしろにすれば大切なことを教えてもらえなくなり、自分に何かあった時に守ってくれなくなるでしょう。
「痛い思い」というのは、こういうことです。殴って痛い思いをさせるのは、教育ではなく調教です。

居酒屋の仕事で、不誠実であったり、手を抜いてばかりいると、どうなるか?
少なくとも磯一グループの職場では誰も殴りはしません。最初は丁寧に教えてくれると思いますが、やがてそれもなくなるでしょう。理由は簡単で、その人の成長を周りの人が諦めたからです。
その人がどうなるかというと、いずれ仕事や人間関係がうまくいかなくなり、辞めていくことになります。職場が悪い、会社が悪い、と悪態をつくのは構いませんが、その人は次の職場でも同じことをするでしょう。

日馬富士騒動は、人を育てるという大きなテーマにおいてたくさんのヒントを投げかけてくれていると思うのです。
この話は長くなってしまったので、続きは後編です。

忘年会シーズン到来!今年の忘年会事情 後編

こんにちは、中野です。
引き続き、忘年会シーズンも宴たけなわ。
急に寒くなったにも拘わらず、やはり忘年会というイベントを大切にされている方が多く来店されています。いつもありがとうございます。

さて、前回お話しをした今時の忘年会事情について、その後編です。
前編では回数と費用についてのデータについてコメントをしましたが、今回はその続きです。
今回は忘年会の人数と、これも気になる二次会についてです。

皆さんは会社の忘年会でだいたいどれくらいの参加人数をイメージされていますでしょうか?
私は居酒屋を経営する側として調査結果とイメージがぴたりと一致していまして、最も多いのは8~10人で22%もの人がそう回答しています。次に多いのがもっと多い11人以上、その次に多いのが16人以上という結果でした。
これはいずれも会社の公的な忘年会でしょうね。部署のほぼ全員が参加したらこれくらいの人数になるというケースが大半でしょう。
これくらいの人数になると予約をいただかないとお席を確保できない場合も多いので、事前に幹事さんが周到に準備されています。
ちなみに同調査ではお店を検討した時期についての調査結果も載っていて、2~3週間前という回答が最も多く30%以上でした。これくらいの時期からのご予約だと、確かにご希望の日時にお席を取りやすいと思いますので、いい目安だと思います。

次に、二次会事情についても見てみましょう。
磯一グループ各店はどちらかというと一次会でお使いいただくタイプの居酒屋なので、二次会となると業態がまるで異なるお店ということになり、そちらも気になるところです。
調査結果を見ると、そもそも二次会がなかったという回答が半分近くでした。これは会社主催の二次会がなかったというだけで、有志だけで次の店に流れていくというパターンは大いにあると思わされる結果です。二次会でまで会社の偉いサンがいては心置きなく飲めないという本音も透けて見えます。
続いて、二次会はあったものの参加しなかったという人が20%少々。残りの30%くらいの人が二次会に参加しているという結果になっています。昔ならどうだったのかと考えると、実はあまりこの比率は変わっていないかも知れませんね。
実際に二次会で流れてくるような飲み屋さんにいると、「さっきまで忘年会だった」という人も多いので、こういう人たちは忘年会の一次会だけで飲み終えたわけではなく、お酒を楽しむことにもONとOFFを使い分けているのだと思います。

忘年会は世相を映す鏡だといわれていますが、今年も職場の仲間やお友達と忘年会ができることが、実は「今年も良い年だった」という証拠なのかも知れませんね。

忘年会シーズン到来!今年の忘年会事情 前編

こんにちは、中野です。
いよいよ本格的な忘年会シーズンとなりました。磯一グループ各店にも多数の忘年会のご予約、ご来店をいただき、誠にありがとうございます。
居酒屋に関わる者として忘年会とはとても大きなイベントなので、最近の忘年会事情についてちょっと語ってみたいと思います。
今時の忘年会事情をかなり詳しく調査したデータがあるので、そこから読み解いてみたいと思います。調査をしたのはクーポン・予約サイトとして有名な「ホットペッパー」です。

このデータによると、1人当たりの忘年会参加回数平均は、1.3回です。自分が所属をしている会社で1回、多い人だと友達関係でもう1回というイメージを考えるとこれは妥当な数字かなと思いますが、目を引いたのは「1回もやらない人」が4割近くもいるということです。
会社勤めをしていて忘年会に参加しないのは問題であるという考え方が以前はありましたが、今では個人主義といいますか、忘年会そのものに興味がない(と思われる)人が4割近くもいるんですね。
お酒が飲めないという理由だけだと忘年会に参加はしていてウーロン茶を飲んでいるという人もいるでしょうから、お酒を飲めないこととはあまり関係がないように思います。
このホットペッパーの分析によると、女性の社会進出が本格的になるにつれて「子供がいるから参加できない」といったように、家庭との両立をという観点で忘年会に行きたいと思っていても行けないという形もあるようです。人間関係に煩わしさを感じて参加しない人もそうですが、どちらも今時の事情ですね。
なお、忘年会を2回するという人がとても多く、その内訳は「職場の公的な忘年会」と「職場の気の合う仲間との忘年会」がそれぞれ1回ずつという人が多いそうです。

もうひとつ、忘年会事情で私も気になるのが、平均予算です。かつては会社が全額を負担して豪華忘年会ということも珍しくありませんでしたが、今では会社負担が減っていることが、このデータでも浮き彫りになっています。
全額を会社が負担するのが13%、一部を会社が負担するのが15%。あわせて30%近くの会社では「公的な忘年会」で費用を会社が負担しているようですが、残りの7割近くは参加者負担、つまり社員さんの自己負担です。
これだと金銭的な理由で忘年会に参加しないという人が出てきてもおかしくはありませんね。

今時の忘年会事情から見えてくることは、他にもいろいろあります。
ちょっと長くなってしまったので、続きは後編でお話ししたいと思います。

AKB48という組織で経営者を務める「さっしー」の哲学

こんにちは、中野です。

日本にはアイドル文化がすっかり根付いているので、移り変わりは激しいものの常に何かのアイドルグループが世の中を席巻しています。
そんな中でも王者と言えば、やっぱりAKB48でしょう。アイドルのことに詳しくない私でも名前を知っているのですから、その知名度たるやすごいことだと思います。

そんなAKB48には、「さっしー」こと指原莉乃という代表的メンバーがいます。ご存知のようにAKB48には総選挙があって、選挙の結果で立ち位置や序列が決まる仕組みになっています。このこと自体には私の持論がちょっとありますが、それはさておきこの指原莉乃はずっとトップの座を守り続けています。

これはいったいなぜかと思い、興味があったので少し調べてみると指原莉乃には経営者のような哲学や処世術がしっかりとあって、それを実践したことによる結果なのだそうです。アイドルからまさかそんな話が出てくるとは思っていなかったので正直ビックリしました。

たくさんある哲学の中で共通しているのは、指原莉乃が自分の置かれている位置や役目をしっかりと理解して、そのために足りないものもすでに把握済みだということです。
本人が「周りの子たちより可愛くない」「歌やダンスはもっとうまい子がいる」と事あるごとに言っているのは決して謙遜ではなく、本当にそう思うからでしょう。あれだけたくさんのメンバーがいたら上には上がいるわけで、それはどんなに優れた人であっても持つべき認識です。

だから努力するわけですが、その努力している姿もしっかりとファンに見せることで、彼女は人気や支持を獲得しています。ファンなので自分から頑張っている姿を探してくれるはずですが、そんな人たちが見つけやすいように表舞台の姿だけでなく素顔や裏側の自分も見えるようにしているということですね。
こうやって人としての姿を見せることで、相手に信頼してもらうという考え方はとても共感できます。

人はうまく取り繕ったり、その場しのぎで耳障りの良いことを言ったところで、それは所詮付け焼刃で、すぐに熱が冷めてしまいます。熱が冷めたら元通りかというと、付け焼刃を熱くする前よりも寒い状況になることでしょう。

だったら最初からカッコつけず、取り繕ったりせず、ありのままの自分を見てもらって、そんな自分に共感してもらえる人にファンになってもらうというわけです。あの若さでそれができているのですから、指原莉乃は経営者になっても成功する可能性が高いと思います。

厳密にいうと彼女はAKB48だけでなく博多のHKT48にも所属しているので、AKB48だけの活動をしているわけではありません。そんな自分の立ち位置を理解して地元九州での活動にも手を抜かないそうです。そんな姿を見た九州のファンがどう思うかは、言うまでもありませんね。

若い時にしかアイドルではいられない世界ですが、指原莉乃の未来は何か今とはまったく違うものになっていて、さらに大きく飛躍しそうな気がしてなりません。

たかがアイドル、されどアイドル。そこから学べるものはとてもたくさんあります。

阪神の大和選手がFA宣言、これはメディアと阪神ファンがもたらしたもの?

こんにちは、中野です。

日本シリーズが終わると、プロ野球の世界はストーブリーグの開幕です。
毎年このストーブリーグを楽しみにしている人もいるほど、今年も色々な動きがありそうです。
そんな中で目を引いたのが、阪神の大和選手がFA宣言をした件です。
これまでに阪神からFA宣言をして他球団に移籍した例は少ないのですが、この大和選手に限っては事情が違うでしょう。

何といっても、セリーグNo1とも言われるほど守備の名手で、彼が防いでくれた失点は数え切れないでしょう。得点を取る選手もすごいですが、こうして失点を防いでくれる選手も同じだけすごいと思います。

しかし、メディアや阪神ファンのこれまでの扱いは、同じだけ評価しているように見えませんでした。あくまでも守備の人なので試合後半の守り固めで登場することも多かったわけですが、そのせいで相手チームに与えるプレッシャーは計り知れません。そのせいで本来のバッティングをできず(大和選手が守っていないところに飛ばそうとして)、凡退したバッターも数え切れないほどいるでしょう。
こうしたいぶし銀の活躍を、もっと評価するべきだと思います。

派手に打つ選手はカッコいいですし目立ちもしますが、試合に勝つことの貢献度は同じです。
決して中心的な人気選手ではなかった大和選手ですが、いざFA宣言をするかどうかとなると惜しむ声が続々と。まるでそれまで誰も見向きもしていなかった鉄道が廃止になると分かった途端に乗客が詰め掛けるようなものです。
それならもっと、普段から評価をして応援すべきではなかったか?まずはこれを自問自答してから、大和選手の慰留をするべきでしょう。
もしかすると本人の頭の中にも、そんな忸怩たる思いがあるかも知れません。

こうしたことは、飲食店という職場にもあるように思います。派手に動く人、目立つ人は放っておいても中心的メンバーになりますが、そんな人を支える立場、誰も見ていないところでコツコツと努力する人にも、同じだけ光が当たるべきです。

私は常日頃からそう心がけていますが、これは自分から意識してやらないとできないことだと思います。人はどうしても、目立つもの、自分が見たいと思うものに目が行ってしまうからです。

大和選手の去就はまだどうなるか分かりませんが、磯一グループ各店の職場から「FA選手」が出ないように、しっかりとメンバーの頑張りを見てしっかりと評価できるようにありたいと思います。

トランプ・フィーバーなんて言ってますが

こんにちは、中野です。

ここ最近ずっと話題の中心だった出来事といえば、そうですアレです。
アメリカのトランプ大統領が来日したことに尽きるでしょう。
まさにフィーバーといっても良い騒ぎっぷりですが、これに違和感を覚えるのは私だけでしょうか?
もうほとんどの人が忘れてしまったのでしょうか、あのトランプ大統領が当選したときのことを。

アメリカでは反トランプの大旋風が巻き起こって、国外脱出を考える人まで出てきたほどでした。さすがに日本ではどこか他国のことのように感じていた節がありますが、マスコミは違いました。
トランプ大統領になったら大変なことになる!とあれだけ「警告」していたはずなのですが・・・

どうでしょう、最近のトランプ・フィーバーの報道は。

娘のイヴァンカさんがこんな服を着ていた、こんなところに登場したとあれこれ報道していますが、イヴァンカさんについても政治的な手腕が無いだの何だのと言っていたことは私の記憶にもしっかり残っています。
トランプ大統領の鯉の餌やりが豪快だとか、ピコ太郎とのやり取りがどうのこうの・・・

最初から極端な報道というのは信用しないものだとは思っていますが、ここまで同じメディアが違うことを言うというのは、かなりビックリしました。
ある意味では筋が通っている意見として、今もトランプ大統領のことを良くは言わない人がいます。戦争を始めようとしている、言葉の使い方を知らないetc

色々と言われているトランプ大統領とイヴァンカさんですが、忙しい日程の中から時間を作って3日間も日本に滞在をして、しかも精力的に色々な人に会って日本のことを良く言って回ってくれていること自体には、良いことだと思うのは私だけでしょうか?
拉致被害者の家族の方々と会って真摯に話を聞いている姿を見ていると、外国人の拉致問題でそこまで関心を持って接してくれるだけでも有難いことだと思います。
トランプ大統領がどんな人なのかは別として、ちゃんと仕事をしているのは間違いありません。

安倍総理とうまくやっていることを良く思わない人も多いようですが、これだけの支持を集めて当選した人なのですから、日本人の大多数はまだ安倍さんでいってほしいと思っているわけです。
それを選挙制度のせいで勝ったようなものだという意見もありますが、そういう選挙制度だということを最初から分かって国民が投票したわけですからね。そこに後からイチャモンをつけるのは、日本で精力的に仕事をしているトランプ大統領を責め立てるのと同じだと思います。

比較の対象にはなりませんが、政治の世界も経営の世界も結果がすべてです。結果を出そうとして頑張っている人たちの足を引っ張るだけでなく、まずは最後までやってみようということにはならないものでしょうかね。
それがダメだったのであれば、次の選挙で大きく得票を減らして政権自体を失うかも知れません。そうなる前にあれこれ言って中途半端にさせるから、いつまでたっても本格的な政権交代が起きないのではないかとすら思います。

もしかすると、そのほうが居心地が良いと思っているのかも?

ちょっと政治的な話題になってしまいましたが、トランプ・フィーバーで思ったことを順不同で書かせてもらいました。

自宅以上外食未満?イートインスペースが流行る理由

こんにちは、中野です。
少し前に、横丁形式の居酒屋についてのお話をしました。
その時に、「こういう横丁形式のお店に多くの人がやって来るのは喜ばしいこと」と述べました。今回はその理由であるイートインスペースのお話をしたいと思います。

イートインとは、そこのお店で飲食をすることです。
磯一グループの店舗はそこで飲食をすることが前提になっているので、イートインの外食チェーンです。
それに対して、お店で作った食べ物を持ち帰ることをテイクアウトといいます。ファストフード店などはテイクアウトの典型ですが、そのお店で食べることもできます。これもイートインといいます。
最近、このイートインがどんどん広がりを見せており、スーパーやコンビニといったテイクアウト専門のお店にまで波及しています。

そういえば、コンビニの店内にテーブルと椅子が置いてあって、コンビニで買ったものをそこで食べられるようになっているスペースを見ることも多くなりました。コンビニであればそれほど違和感もありませんが、スーパーにも同様のスペースを設ける動きが広がっています。
大型ショッピングセンターの中にはフードコートといってイートインのスペースがありますが、今広がりを見せているイートインは、これとは少し違います。
スーパーで買った総菜やお酒をすぐにその場で食べられるようにしているスペースのことです。
そんなことなら家で飲み食いをすればいいのに、と思ってしまいますが、家にあまり居場所がないお父さんにとっては、こういう場所はお金がかからず、自分の時間を過ごせる貴重な場所なのかも知れません。

飲食業界から見ると、こうした動きは商売に影響を及ぼします。
これまで居酒屋に足を運んでいた人が、居酒屋に行かずスーパーで済ませてしまうのですから。
磯一グループのお客様は比較的「良いものにはお金を出す」という方々なので、こうした動きとはあまり関りがないかも知れません。しかし、「お酒はスーパーで飲むもの」という価値観が広がることは、脅威に感じられるお店が増えてくるのではないかと思います。

ビールではなく発泡酒、発泡酒ではなく第三のビール・・・という具合に安いものを選んで買って、数百円の総菜やおつまみを買ってスーパーで一杯やったとしても、500円にも満たない金額で晩酌ができてしまいます。
「お酒を飲む」という目的を果たせるのは間違いないのですが、仕事の疲れを癒す一杯というのは雰囲気も一緒に楽しんでいるわけで、今どきはお酒を飲むという行動ひとつをとっても価値観が多様化しているのだと感じます。

続々と誕生する「横丁」がブームになっている理由とは?

こんにちは、中野です
今回は飲食業を営む者として、外食産業で顕著になっているトレンドのお話をしたいと思います。

最近、「ナントカ横丁」という名前の小さなお店が連なっている形態の飲食店を見ることが多くなったと思いませんか?
本当に横丁と名前がついているところを探すのが難しいほど、「ナントカ横丁」は多くなりました。
こうした横丁形式(?)の飲食店が目立って多くなっているのは感覚的なものではなく、実際に増えています。
おおむね形態は同じで、カウンターのみ、もしくはテーブルが2~3程度という小規模な飲食店が集まって通りになっていたり、同じ建物の中に連なっていたりと、1つの大きなお店ではなく小さなお店が集まっているのが特徴です。
大手の外食チェーンも参入してきているので、この流れは当面続きそうです。そこで浮かぶのが、「なぜこんなに横丁が人気なの?」という疑問です。

かつて「屋台村」という業態がブームになったことがありました。今ブームになっている横丁も基本的な形は同じなので、どんな時代でも常にこうした業態のお店に対するニーズがあるということだと思います。
それに加えて、大人数の外食が減っているという社会的な傾向も関係しているそうです。会社の飲み会で部署の全員が居酒屋に集まったりといったことが少なくなっているのは、磯一グループの店舗でも見て取れる傾向です。
ではこうした人たちが居酒屋に行かないのかというとそんなことはなく、気心の知れた数人程度、もしくは一人でお店に行くことが多くなりました。一人でお店に入る場合、大きな居酒屋よりも横丁形式になっているお店の方が入りやすいのだ、と分析する人もいます。
これは私も、一理あると思います。

さらに、横丁形式のお店に来ている人で目立つのは、若い人です。
大阪にも「裏難波」や「裏天満」といった裏ナントカという飲み屋街があってブームになっていますが、こうした街にも横丁形式のお店があるというケースが目立ちます。
こういう街には若い人が多くやって来るのですが、若い人たちにも横丁形式のお店は支持されています。安い(安く見える?)ことや、比較的賑やかな雰囲気なので仲間内でワイワイやってもあまり迷惑になりにくいなど、居心地の良さを感じるのかも知れません。
この傾向は特に都市部で見られるものなので、若い人たちがSNSに疲れてレトロな雰囲気に惹かれるのではないか、と見る向きもあるようです。

最近では「家飲み」や「イートイン飲み」が流行っていると言われることも多いですが、こうした横丁形式のお店に足を運ぶ人が多いことは喜ばしいことだと思っています。
家やスーパーのイートインスペースで飲む人が多くなると、外食産業は商売になりませんから(笑)
スーパーのイートインスペースについては私も注目しているトレンドでもあるので、またの機会にお話をしたいと思います。