ギャラクシーノート7 発煙 他山の石

他山の石とすべき、ギャラクシーノート7の発煙問題

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こんにちは、中野です。
いよいよ10月も終わりですが、この10月も本当に色々とありましたね。
鳥取では地震があったりと相変わらず天災からの影響を受けやすい日本列島ですが、今回は企業の危機管理についてお話をしたいと思います。

飛行機によく乗る方であれば空港の張り紙や機内アナウンスなどで頻繁に見聞きするのでご存知の方も多いと思いますが、サムスン社製のスマートフォン「ギャラクシーノート7」が世界的に機内持ち込みを禁止される事態になっています。
理由は、謎の発熱や発煙、発火があるからです。
これについては現段階でまだサムスン社も原因を特定できていないそうですが、先日ついに日本でも関西空港で発煙騒ぎがありました。
もはや危険物であるという認識で、特に安全への意識が高い飛行機での持ち込みが禁止されているのです。

これは全世界的に影響が出ていて、サムスン社が被る損害は3000億円を超えるんだとか。少々大きな会社でもこれだけの損失を出したら一発で潰れるところですが、そのあたりはさすが巨大企業ですね。

ところで、このサムスンという韓国のメーカーには色々と言われていることがあります。今回発売されたギャラクシーノート7は、サムスン社が主力製品にしているスマートフォン、ギャラクシーシリーズの最新機種です。
7というバージョンは、同時期にアップル社がiPhone7を発売していることに合わせてのものです。サムスン社がどうコメントしているかは知りませんが、これまでずっとアップル社からiPhoneの新機種が発売されるたびに、同じバージョン番号でギャラクシーが発売されてきました。
それだけアップル社に対する対抗意識が強いのと、iPhone人気にあやかってのものだと指摘されています。
かくしてサムスン社はギャラクシーシリーズで世界一のスマートフォンメーカーとなり、この世の春を謳歌してきました。
その主力ブランドでこの不祥事ですから、ダメージは計り知れません。
返品や交換への対応で出る直接的な損失だけでなく、今後のギャラクシーシリーズに対する信頼の低下による売り上げダウンも計り知れないでしょう。

これまで韓国メーカーに後塵を拝してきた日本メーカーにとっては天祐であるという声もでています。「これまで調子に乗ってきたツケが回ってきた」など、まるで「ざまーみろ」とでも言わんばかりの論調も目立ちます。
そう言いたくなる人の気持ちも分からなくもないですが、果たしてそれだけで良いのでしょうか。
不祥事によるイメージダウンは、私たちの飲食業界にもあります。かつて芸人のたむらけんじが経営する焼き肉店で食中毒が出たことなどは、その典型です。
対応を誤ると命取りにもなりかねない問題なので、どんな業種であっても他人事ではありません。

スマートフォンなど精密機器のメーカーだけでなく、全ての企業はこのギャラクシーノート7の問題を他山の石とすべきだと思います。

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