イタリアのミラノで5月1日から国際博覧会が開催されています。
このミラノ万博は食をテーマとしており、世界的な「食の祭典」です。かつて大阪で大阪万博が開催されたことがありましたが、この時のテーマは科学技術や未来でした。時代に合わせて国際万博のテーアは変遷していますが、今回のミラノ万博は「食」がテーマとなっています。
この時期に食がテーマになるのは、色々な意味があります。
世界的な人口の増加や環境破壊につれて食糧危機のリスクが高まっていることや、それに近い問題としてエネルギー問題についても考えさせられることが世界各地で起きています。
食の祭典といっても、単にグルメを楽しもうという主旨だけではないところがミソです。
さて、このミラノ万博で日本館が大盛況になっていることをご存じでしょうか。
日本館では和食が持つ世界観や価値観、そして味や品質、さらにはおもてなしへのこだわりなどがとても分かりやすくプレゼンテーションされており、それが高い人気を保っているとか。
磯一グループも和食に関わる飲食店として、和食がこのように世界から高い評価を受けることは喜ばしい限りです。磯一グループにやって来た外国人観光客のお客様も満足していただいている様子なので、やはり和食は世界的にも高い評価を得ていることが分かります。
和食は単なる「サッパリした食文化」ではありません。
材料づくりから品質にこだわり、自然に感謝しながら共生していく考え方がベースになっています。旬の食べ物を楽しみ、食から四季を感じるという豊かな文化は、日本人が長い時間をかけて作り上げてきたものです。
磯一グループも、それを受け継いでしっかりと後世に伝えていく義務があると強く感じています。
ミラノ万博での日本館の成功は、その日本館をプロデュースした人たちの手腕によるところも大きいでしょう。
その人たちの技術的なレベルも賞賛に値しますが、それよりも和食や日本文化をしっかりと理解した上で制作していることに価値があると思います。