食に対する考え方の古今東西

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香港 屋台 衛生状態

こんにちは、中野です。
今年は暖冬だと言いながら大寒波が襲来したり、そうかと思ったら春のような日があったりとなかなか落ち着きませんが、皆さんお元気でしょうか。
日々何かと忙しいですが、私もどうにか元気にやっております。

先日、ある同業者の方とお話をする機会があり、なかなか興味深いことを話してくれたので、それについてご紹介したいと思います。
その方は中国地方で居酒屋を数店舗経営されていて、その中には海鮮系のお店もあるので、磯一グループと業態も似ている部分があります。
そのお店で先日、食中毒が出てしまったそうです。
しかもタイミングが悪いことに、その社長さんはたまたま海外出張に出ていた時、留守中に問題が発生したそうです。翌日に帰る予定になっていたので、すぐに帰ることはなく対応をされたそうですが、その日の晩に現地で入った飲食店の様子に愕然としたそうです。

その方はちょうど香港に滞在していたそうで、現地に滞在されていた間はできるだけ現地の人が入るようなお店を選んで入るようにしていたそうです。
私も行ったことがあるので簡単に想像がつきますが、国際都市・香港とは言え、そこは東南アジアです。露店や屋台のようなお店もたくさんありますし、そうではなくても地面に置いたバケツに食材が入っていたり、道路の脇で食材を洗っているようなお店もザラにあります。
日本で同じことをしたら大変なことになると思いますが、国が変われば品変わる。
当然、現地の人はそれに対して何とも思っていない様子で、それではそんな衛生状態なのでさぞや食中毒が頻繁に起きているかというと、そんな話もあまり聞きません。
仮にお腹が痛くなったり吐いたりしたとしても、食中毒かと疑う前に「変なものを食べたかな」「変な食べ方をしたかな」と考える人がほとんどだそうです。
変なものを食べた自分が悪いという、自己責任の上に成り立った考え方です。
仮に変なものを食べて食中毒になったとしても、変なところを選んで入った自分の責任、というわけです。

その社長さんは自分のお店が日本で食中毒を起こしてかなり落ち込んでいたようですが、その一方で目の前に広がっている光景があまりにも対照的で、国が変われば食に対する考え方がこうも変わるのかと実感したと話してくれました。
安心して食事ができるという意味では日本の衛生管理は理想的だと言えますが、そうではなくても成り立っている国も世界にはたくさんあるということですね。

あ!
こんな話を聞いたからと言っても、磯一グループ各店は日本国内品質の衛生管理をしていますのでご安心くださいね!

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