出典:http://toyokeizai.net/articles/-/123991
こんにちは、中野です。
いよいよ8月、世の中は夏休み真っ只中です。昔と比べると外で遊んでいる子供が少ないように思いますが、それは何も時代のせいだけではなくあまりの暑さに熱中症を避けるためでもあるそうです。
いやはや、今や子供が安心して遊ぶのが難しい時代なんですね。
夏は居酒屋にとってビールがおいしい季節なので何かと話題になりやすい季節でもあるんですが、大阪で居酒屋に関する面白いニュースが飛び出しました。
すでにご存じの方も多いかも知れませんが、京阪電車の車内が居酒屋になったという「中之島駅ホーム酒場」です。
名前の通り、電車の車内だけでなく電車が停まっているホームも居酒屋になります。写真を見ると、なかなか非日常的な空間であることが分かります。
夏になるとこういう話題があちこちから出てきますが、本来お酒を飲むような場所ではないところを居酒屋にしてしまうところに面白さがあるんだと思います。
私は、居酒屋はテーマパークだと思っています。
テーマパークというと遊園地のことだと思う方が多いかも知れませんが、そもそもテーマパークとは何かのテーマをコンセプトにした空間のことです。ディズニーキャラクターをテーマにしたテーマパークがディズニーランドで、ユニバーサル映画をテーマにしたのがユニバーサルスタジオです。
磯一グループには「磯一」と「海の家」という居酒屋がありますが、どちらもテーマを与えてそれに基づいたお店作りをしています。内装はもちろん、お出しする料理や従業員の服装や雰囲気など全てがテーマに統一された空間です。
お客様が磯一グループの各店にお越しになる場合、意識されるのは海鮮居酒屋という「海」の雰囲気でしょう。それは、お出しする料理だけでなくお店の雰囲気にもそれを徹底しているからです。まさに、「海」や「魚」をテーマにしたテーマパークです。
京阪電車の居酒屋スペースは、電車やホームという鉄道をテーマにしたお店です。そこにやって来るお客さんには、近隣で務めている会社帰りの人や、鉄道好きの人です。近隣で務めている会社帰りの人にとっては、「何か面白そうだから寄ってみよう」という来店動機だと思いますが、鉄道好きの人にとっては遠方にあっても「ぜひ行ってみたい」と思えるお店になるわけです。
鉄道をテーマにしたテーマパークのひとつとして、一度行ってみたいと思う人が大挙してやって来るようになれば、この企画は大成功です。
すでにテレビやネットなどでは話題になっているので、話題づくりという意味では成功しています。これが毎年恒例のイベントとして定着するかどうかは、鉄道というテーマに惹かれる人をどれだけ集められるかだと思います。