遂に辞任、舛添都知事の騒動に思うこと

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舛添 辞職 騒動

こんにちは、中野です。
今日は6月15日、梅雨の晴れ間というのんびりとした日ですが、日本中をビッグニュースが駆け巡りました。
それは、舛添東京都知事の辞任です。
このニュースについては、すでに連日、舛添、舛添だったので知らない人はいないと思いますが、ここまで社会全体を巻き込んだ騒動になるとは思っていなかった方も多いのではないでしょうか。
何せ東京都という地方自治体の話なので、本来は東京のローカルニュースなのですから。
それがここまで大きな騒ぎになっているのは、舛添氏が何をしたかというより、やはり東京都の出来事だからでしょう。東京の放送局がローカルニュースを日本全国のニュースのように取り上げて連日報道したことが大いに関係していると思います。
そう考えると、東京都知事というのは何をするにも注目される存在なので大変ですね。

さて、この騒動は遂に舛添氏が自分で辞職するという事態にまで発展しました。
これでしてやったりというマスコミの論調は容易に想像できますが、なんでこうも辞めさせたかったのか、イマイチよくわかりません。
確かに、舛添氏がやったことは公私混同の極みです。あんなことが許されるなら、もはや公的なお金という概念すら意味を成さなくなるでしょう。
しかも、出てくる話はどれもセコいものばかり。政治家の汚職といえば何億円という単位のお金が飛び交っても珍しくありませんが、舛添氏の話は数十万円の物を買っただの何だの。
せいぜい大きなお金と言っても、五千万円の豪勢な海外視察でしょうか。これも、大物政治家の汚職事件と比べたらそんなに大きな金額ではないと思います。
それなのに大勢の人やマスコミで寄ってたかって舛添氏を攻撃して、遂に辞職に追い込んだというのが、今回の構図だと思います。

おそらく舛添氏が自分で辞めるというまで、この猛攻撃は続いていたでしょう。
最初の頃は強気の姿勢だった舛添氏も、最後のほうはやつれた表情になったり、時折寂しそうな表情すら浮かべていましたね。
おそらく、これまで味方だったと思っていた人にまで手のひらを返されて、周りは敵だらけになっていたことでしょう。どんな人でも、そうなってしまったら参ってしまいます。

この騒動でもちろん、一番悪いのは公私混同でセコいお金の使い方をした舛添氏本人です。
しかし、それは彼が自分にできる方法で責任を取れば良いのであって、マスコミやら外野が辞職しろ!と言える筋合いではありません。「都民の理解が得られると思っているのか!」と詰め寄ったマスコミ関係者もいましたが、その人が本当に東京都民かどうかなんて分かりませんよね(笑)

もう辞職願が出されたようなので、この話は後戻りはできません。
早くも後任が誰になるのかという話題でもちきりになっていますが、これで本当にいいのかと思ってしまいます。
舛添氏が無駄遣いした金額と、予定外の東京都知事選挙をするための費用、どちらが高額になるか考えると分かります。舛添氏が無駄なお金を使うことはなくなるでしょうが、それ以上の無駄なお金が使われるわけです。
あれだけ叩かれたら、さすがにもう舛添氏も無駄遣いはしないでしょうし、不適切だと判定されたものは返金するとも言っていました。金銭的な損害を回復するのであれば、そのほうが良かったのではないかと思えてなりません。

結局、大人が寄ってたかって弱っている人をいじめた構図だけが目立った騒動でしたね。

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