こんにちは、中野です。
先日お話をした「わさびテロ」についての続きです。
前編はすでに公開しているので、そちらをご覧ください。
寿司店がお高く留まっているだけではダメというのは、私も似たような考えを持っています。お客様を選んでばかりいては、それは死事です。それができるのは、お客様から選ばれるようになってからの話です。
しかし、寿司店がカジュアルになればなるほど、招かれざる客が来てしまうのも事実でしょう。
わさびテロで問題になった寿司店は回転寿司ではなく、板前さんが握る寿司が売りだったのですが、外国人観光客が入りやすいような集客をしていたので、多くの外国人観光客でにぎわっていました。
私も前を通りかかったことがありますが、外国人客で行列が出来ていたのを覚えています。
これだけ外国人がいたら、色々あるだろうなと思ったのも事実です。
今回の件は、それが現実になってしまったということでしょう。
寿司店も営利を求める必要があるので、外国人にターゲットを定めて集客をした結果、現在の繁盛店となりました。しかし、外国人だけに中には寿司という食文化に対する理解不足やマナー違反が目に余るようなことは多々あったと思います。
外国人観光客というパンドラの箱を開けると、そこには金銭的な利益とリスクの両方が入っていたのでしょう。
板前さんはその最前線で働いている人たちなので、それに対する思いが積もりに積もってついに・・・ということではないかと思っています。
とても残念なことですが、お互いが相手のことをもう少し理解していれば起きなかった問題かなと思います。
寿司は日本特有の食文化なので、食べに来る人はある程度の理解と敬意をが必要でしょうし、おもてなしをする側にも感謝の気持ちと丁寧に説明をする配慮があって良かったのかなと思います。
もちろん、そんなことは言われなくても理解していることだと思うので、それがこういう事件となってしまったことが残念です。
磯一グループ各店にも、外国からのお客様は多く来られます。
日本的なジャンルの飲食店なので、そのあたりは寿司店と同じだと思います。今のところわさびテロ事件に発展するような状況にはなっていませんが、そこにはお客様の協力も多分にあると思います。これからもそういった部分にはしっかりと配慮していこうと思いますが、それだけ日本も国際的な国になったんだなと実感させられました。
寿司文化の発展のためにも、今回の事件は誰もが他人事とは思わず考える機会になればと思います。