糖質制限ブームが飲食店で引き起こしているアレについて 前編

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糖質制限 外食産業

こんにちは、中野です。
いよいよ梅雨入り、夏はもうすぐのところまでやって来ました。個人的に夏がそんなに大好きというわけではありませんが、夏と言えばビール、ビールと言えば居酒屋のお客さんが増える時期でもあります。
そんな居酒屋の付き物とも言えるビール、そして外食産業全体であることが起きているとして、先日そんな記事を目にしました。
これは、外食産業に関わる者としてちょっと気になる内容です。

最近、ダイエットや生活習慣病の予防などを目的として糖質制限食を採り入れる人が多くなっています。糖質とは要するに炭水化物のことで、ご飯や麺類、パンなどに含まれている栄養分です。
炭水化物は体の燃料のようなもので、人間はこの炭水化物からブドウ糖を生成してそれを活動のエネルギーにしています。脳から細胞の1つ1つまで、人間の体はエネルギーがなければ燃料切れとなって元気がなくなってしまい、もっとひどくなると病気になってしまいます。
それだけ大切な糖質ですが、最近の食生活ではついつい食べ過ぎてしまうのでそれが肥満や糖尿病などの原因になることが分かっています。

なるほど、それなら糖質を極力食べないようにすればいいのか、というわけで始まったのが糖質制限食ブームです。
糖質制限食を始めると真っ先に槍玉に上がるのが主食類と、お酒で言うとビールや日本酒です。ご飯や麺類を食べずおかずだけにして、お酒を飲む場合はビールではなく焼酎やウイスキーといった具合です。
このことが、居酒屋など外食産業にあることを引き起こしています。

まず顕著になっているのが、主食離れです。
定食屋さんやファミリーレストランなど食事メインのお店で主食を食べない人が急増しているそうです。
しかし、考えてみるとこうしたお店は主食を中心にメニューを構成しているので、主食を食べないとなると何を食べるのかと思ってしまいます。
例えば定食であればおかずだけを食べてご飯をそっくりそのまま残す、レストランであればライスや麺類、パンなどを残しておかずだけで食事を終えるといった具合です。
事実、こうしたお店では主食類を残す人がとても多くなっているそうです。あまりにも多いので「もったいない」とお店の人たちまで感じるほどなんだとか。
丸々残すなら、最初から注文しないでほしいとも思っているそうですが、こうしたお店のセットメニューは主食が必ず含まれているので、それを抜いてほしいと思ったらオーダー時に言わないと勝手についてきてしまいます。
また、セットメニューはセットにすることで少し安くなるように設定されているので、セットメニューを注文して主食を残すほうが安くなることも多いそうです。
かくして、主食類の残飯が大量に出てしまうのは飲食業界の人間として、やはり聞き捨てならないものがあります。食べ物を粗末にしてはいけないというのは誰にでも共通するモラルですが、私たち飲食関係者にとっては一層です。

これについては注文時に主食を省けるようにするなどの動きが広がってほしいと切に思います。
この糖質制限食ブームは居酒屋にも異変を起こしているので、それも書くと長くなるので後編として次回書きたいと思います。

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