磯一グループヒストリーその11「西中島海岸 海の家」

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西中島海岸 海の家
現在のところ、磯一グループで唯一「磯一」という名前が入っていないお店が、西中島南方駅前にある「西中島海岸 海の家」です。
磯一は素材や店内の内装などにも上質感を出していますが、この「海の家」についてはカジュアルなスタイルにこだわっています。
実際にお店に来ていただいたことある方だと、他の磯一各店との違いがとても大きいことにお気づきかと思います。
漁師町にあって気軽に入れる居酒屋で、その地元で採れた新鮮な魚貝類とお酒を楽しむことができる、という雰囲気です。

店内には大漁旗を飾って漁師町の雰囲気を出していますが、ご存じのように西中島は漁師町ではありません。新大阪駅も近くにある一大オフィス街です。
そんなところに突如として出現する漁師町の居酒屋というのが面白いと思ったのです。

もちろん料金についてもカジュアルな設定なので、近隣の会社帰りの方などにごひいきにしていただき、スタートから順調に推移しています。

高級ファッションブランドには、そのブランドだけでなくカジュアルなブランドが展開されています。セカンドラインと呼ばれ、幅広いファンに支持してもらうための戦略です。
そのブランドのメインラインには手が届かない人に支持されるだけでなく、そのブランドの別解釈というか、視点の違う価値観を見てもらいたいという思惑もあります。

磯一にとっての「海の家」は、そんなセカンドラインの考え方に近いものです。
この「海の家」については、立地条件にもこだわりました。気軽に会社帰りに立ち寄れるお店にしたかったので、会社帰りの人がたくさん通る場所で周辺にもカジュアルなお店が多いところということで、西中島は最適だと思います。

ちなみに、西中島に続いて高槻駅前にも「海の家」を出店したことがありましたが、こちらはわずか半年で閉店を余儀なくされました。予想していた売上の半分にしか満たず、失敗の原因は完全に出店場所選びのミスでした。
立地条件だけで同じ業態のお店でも、これだけ明暗が分かれるのだと思わされる出来事でした。

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