学生時代の中野は、世間一般に言う落ちこぼれでした。
中学校しか出ていない自分が出来ることはなんだろうか?
社会に出てから落ちこぼれの人生は歩みたくない、人よりお金を稼ぎたい、いい家に住みたい、いい車に乗りたい、人に指図されたくない、人が経験出来ない事を経験したい・・・これを簡単に言うと・・・そう、社長になりたい。これに尽きます。
いつしか、社長になりたいという願望は社長になるんだという具体的な目標に変わりました。その時に考えたことは、自分に何が出来るか?ということ。
真剣に考えた結果、頭に浮かんできたのはちょっと手伝いでアルバイトをしていたテキヤ!そうです、祭りでお好み、たこ焼きを焼いていました(笑)
客商売、それも飲食店を、自分の店を1店舗持ちたい、たとえ1店舗でも、立派な社長だ!!!最初はそんなシンプルな考えでした。
そして一番早く、独立出来る業態は何か?(かなり焦ってました)と考えた時、屋台で一人でも出来る寿司屋を選びました。
何も分からずに入った寿司の世界、やはり最初は厳しかったですが、頭の中は店を出すことで一杯で、厳しさより絶対やってやる!と言う思いのほうが強かったと思います。写真は、その当時の中野です。めっちゃ若いでしょ!
そうこうしているうちに仕事も少しづつ覚えて来ると、楽しさに引き込まれ、奥の深さにも気づき純粋に一生この世界で生きて行こうと決心しました。そして21歳で小さなお店(寿司屋)の店長をまかされて有頂天になって、ここで失敗をしました。
今思えば、この時の自信とやらは、まさにガラスの自信でした。しかし、その失敗(実践)で学んだことはとても大きく、今の磯一があるのもこの時の失敗のおかげです(当時の社長すみません!)。
この時一番学んだことは、総て職人としての目線が基準で考え、行動していて、本当にお客様の気持ちになって、お客様の目線で何一つ物事が見られて無かったことです。
ガキのくせに、しょうもないプライドの塊でした。頭では分かっていたつもりだったのですが、実際に体感して初めて本当のお客さん目線の意味が解りました、そして自分の勘違いも。
先ほども言いましたが、この時の失敗は、今になって大きな財産だと思っています。
~つづく~