こんにちは、中野です。
先日、このブログでも取り上げた清原元選手の初公判がありましたね。予想通りの大注目で、裁判所の前は報道陣やら傍聴希望者であふれ返っている映像が流れていました。
やはりあの清原元選手は、今も大スターなんですね。だって、これだけ注目を集めるんですから。
事件そのものは、変な言い方ですがよくあるものです。毎日のように裁判所で処理されているものと大差ないでしょう。なのにこれだけ人が集まるのですから、彼が何を言うのか、どんな風貌で現れるのか、そこが気になっているわけです。
そんな裁判の中で、目を引く一幕がありましたね。
それは、あの大魔神・佐々木元投手の情状証人出廷です。かつて横浜ベイスターズの最終回を任せられる文字通りの「大魔神」で、メジャーリーグでも活躍した野球界のスター中のスターですね。
普通の感覚ならこれだけ輝かしい実績と知名度を持つ人にとって、清原元選手との関係というのはリスクでしかないと思うんです。
この先、清原元選手がまた覚せい剤に手を出してさらに悪いイメージを世に放ったとしたら、大魔神にも影響が及ぶでしょう。下手をしたら、彼にまで疑いの目や白い目線がが投げかけられるかも知れません。
そのリスクを冒してでも清原裁判に登場した理由は、本人がハッキリと言っていました。
「友達だからです」
あの大魔神・佐々木の言葉にはとても友情、愛情があふれていて素敵だなと思いました。すでに輝かしいイメージを持っている人が、自分のイメージを危険にさらしてでも友達に救いの手を差し伸べているのです。
本当の友情とは、こういうことを言うのでしょう。
清原元選手はあれだけのスターなのですから、他にも友達と呼べるような人はたくさんいるはずです。その中には各界の大物もいるでしょうが、実際に手を挙げて裁判所に表れたのは佐々木元投手一人でした。
友達だからと近寄って来ていても、いざその人がピンチになると消えてしまう人はいくらでもいます。
その一方で、困っている時、ピンチの時こそ近くにいてくれる人もいるのです。どっちが本当の友達か、言うまでもありませんね。
清原元選手には、こんなに素晴らしい友達がいるのです。
この友達の気持ちを裏切って、また同じことをしていたのでは、そんな大切な友達も去っていくことでしょう。
まだ彼の人生は捨てたものではありません。これから人生を立て直すチャンスがあることを感じさせてくれる一幕でした。
人がそれまでどう生きてきたのかは、その人の人間関係に表れるとよく言いますが、それを象徴するような裁判でした。