こんにちは、中野です。
いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
最近はとかく、あちこちの会社で人手不足という声が聞かれます。
その一方で、就職口がないと嘆いている人がたくさんいます。
それぞれがうまく折り合えば問題は解決するのに・・・と思いますが、それぞれの思惑が異なっているうちは、なかなかうまくいかないでしょうね。
磯一グループもスタッフの募集には苦労することもありますが、大切なのはせっかく磯一グループの一員になった人がちゃんと活躍してくれること、そしてスタッフとしてだけでなく人としても成長してもらうことです。
人材の募集には、お金が掛かります。
求人サイトなどに求人情報を出すには掲載料が必要ですし、応募してきた人の面接などの応対をするには人的なコストが掛かっています。
だからこそ、せっかく縁あって一緒に働くことになった人がすぐ辞めてしまうというのは金銭的な問題も含めての不幸だと思います。
何か期待することがあって働き始めた人が辞めてしまうということは、期待していたものが無かったのかも知れません。それを応募や面接の段階で共有できなかったことは、やっぱり不幸ですね。
こうしたことを防ぐために、磯一グループでは色々なことに取り組んでいます。
日々の仕事を覚えてもらうことももちろんですが、そのための「教育」がどういう形であるべきかという点に、かなり気を遣っています。
私がよく言っているのは、「教育とは教えることではない」ということです。
教えて育てると書いて教育なので、教えないというのはどういうこと?と疑問を持つ人も多くいます。
そんな時は、さらに続けて「教育とは気づくこと」だとお伝えしています。
ちょっと想像してみてください。
何か新しいことに取り組んでいる時、先輩などから色々とやり方や考え方を教わりますね。
それをそのまま再現できたら、その教えが自分のものになったよう気がしますが、それって身に付いたと言えるのでしょうか?
教わったこと、伝えられたことを自分の頭で理解して、自分の方法で表現できれば、それが初めて身に付いたと言えると思っています。
なぜそう思うのかというと、こうやって自分のものにしたことでないと、今度は別の誰かに教えられないからです。
「○○さんが言っていた」という他人の教えをそのまま伝えたのでは、ただのメッセンジャーです。
では、このように新しいことを自分のものにするには、どうしたら良いのでしょうか。
そこで大切だと思うのが、気づきです。
「あ!そういうことか!」
「あ!そうだったのか!」
「あ!あの時の言葉はそういう意味だったのか!」
などなど、物事に対して自分の頭で考えながら取り組んでいると、たくさんの「あ!」があるはずです。
これが非常に大切な気づきで、自分で気づいたことは一生忘れることなく、自分のものであり続けます。
そして、人に伝える時も自分の言葉で分かりやすく伝えられるはずです。
磯一グループでは新しく一員になった人に、上から物事を教えるようなことはしません。
気づいてもらうための情報とヒントをお伝えして、後は自分で気づいてもらって、それを繰り返すことで成長してもらうことを大切にしています。
心理学では、こういう「あ!」という気づきのことをアハ体験と言います。アハ体験はとてもスッキリ感があるので、脳も快感を覚えるらしく、とても満たされた気分を味わうこともできます。
色々な意味で人生を豊かにしてくれるアハ体験を、一人でも多くの人に味わってもらいたいですね。