こんにちは、中野です。
いよいよ本格的な忘年会シーズンとなりました。磯一グループ各店にも多数の忘年会のご予約、ご来店をいただき、誠にありがとうございます。
居酒屋に関わる者として忘年会とはとても大きなイベントなので、最近の忘年会事情についてちょっと語ってみたいと思います。
今時の忘年会事情をかなり詳しく調査したデータがあるので、そこから読み解いてみたいと思います。調査をしたのはクーポン・予約サイトとして有名な「ホットペッパー」です。
このデータによると、1人当たりの忘年会参加回数平均は、1.3回です。自分が所属をしている会社で1回、多い人だと友達関係でもう1回というイメージを考えるとこれは妥当な数字かなと思いますが、目を引いたのは「1回もやらない人」が4割近くもいるということです。
会社勤めをしていて忘年会に参加しないのは問題であるという考え方が以前はありましたが、今では個人主義といいますか、忘年会そのものに興味がない(と思われる)人が4割近くもいるんですね。
お酒が飲めないという理由だけだと忘年会に参加はしていてウーロン茶を飲んでいるという人もいるでしょうから、お酒を飲めないこととはあまり関係がないように思います。
このホットペッパーの分析によると、女性の社会進出が本格的になるにつれて「子供がいるから参加できない」といったように、家庭との両立をという観点で忘年会に行きたいと思っていても行けないという形もあるようです。人間関係に煩わしさを感じて参加しない人もそうですが、どちらも今時の事情ですね。
なお、忘年会を2回するという人がとても多く、その内訳は「職場の公的な忘年会」と「職場の気の合う仲間との忘年会」がそれぞれ1回ずつという人が多いそうです。
もうひとつ、忘年会事情で私も気になるのが、平均予算です。かつては会社が全額を負担して豪華忘年会ということも珍しくありませんでしたが、今では会社負担が減っていることが、このデータでも浮き彫りになっています。
全額を会社が負担するのが13%、一部を会社が負担するのが15%。あわせて30%近くの会社では「公的な忘年会」で費用を会社が負担しているようですが、残りの7割近くは参加者負担、つまり社員さんの自己負担です。
これだと金銭的な理由で忘年会に参加しないという人が出てきてもおかしくはありませんね。
今時の忘年会事情から見えてくることは、他にもいろいろあります。
ちょっと長くなってしまったので、続きは後編でお話ししたいと思います。