訪日外国人の数が増え続けています。
大阪の街を歩いていても外国人観光客と思しき人たちが買い物をしたり飲食店で食事をしている光景を見ることが全く珍しくなく、日常の光景となりました。
少し前までは考えられなかったことです。
こうした外国人による消費市場が、年々大きくなっています。
経済用語ではインバウンド市場と呼ばれ、個人消費の大きな一角を占めることが期待されています。
それは、私たち居酒屋業界でも常に感じています。
磯一グループ各店でも外国人観光客のお客様が多くなっており、やはり純和風の雰囲気や和食メインという食事に魅力を感じられるのかも知れません。
他のグループの居酒屋に行っても、メニューに英語や中国語版が用意されていることも多くなってきており、インバウンド市場を意識していることがよく分かります。
こうした時代の流れに対して、どうしたら良いのか模索している経営者は多いようです。
本格的に外国人向けの商品開発をしたり、受け入れ態勢を整備したりするべきなのか、逆にそれをすることによって常連のお客様の足が遠のいてしまうのではないか?と諸説が入り混じっている状況です。
私個人の考えとしては、これまで通りで良いと思います。
これまで通り常連のお客様を一番大切にするというスタンスを変えず、その上で来店してくださる外国人のお客様を大切にしたいと思います。
あまり「時代の流れに合わせる」ことに夢中になり過ぎないことが、今出来る最善のことではないでしょうか。
もちろん、大手チェーンの中には本格的にインバウンド市場を意識したお店づくりをしているところもあります。これもひとつの試みとして、今後どうなっていくのかを興味深く見ていきたいですね。
インバウンド時代の到来はペリーの黒船のようなものだと言う人もいますが、彼らは立派なお客様なのですから、暖かくお迎えしたいと思います。