こんにちは、中野です。
毎年、多くのプロ野球ファンがこの時期に注目するイベントと言えば、ドラフト会議ですね。
私も少なからず関心を持って見ていました。
それまで野球にひたすら打ち込んできて、プロ球団から声が掛かるかも知れないという大事な一日なので、ファンはもちろんのこと、指名されるかも知れない選手たちにとっては人生を大きく左右する重大なイベントです。
これまでにも色々なドラマがありましたね。
意中の球団以外が指名権を得て涙をのんだ選手、規定の抜け目を突いて意中の球団に移籍した選手などなど。これならまだプロ選手にはなれるという意味で良いかも知れませんが、その裏側には指名されることなくひっそりと野球から離れていく選手もたくさんいるはずです。
そんなドラフト会議では、今年もドラマがありました。
ドラマというより、文字通り珍プレーと言ったところでしょうか。
ご存じの方も多いと思いますが、高山という大物選手をめぐって阪神とヤクルトが競合、抽選になった一幕です。
それぞれの球団から監督がくじ引きに登場、くじを開いた瞬間にヤクルトの間中監督がガッツポーズを決め、高山選手の交渉権はヤクルトが射止めたと見られていました。
阪神の金本監督はガッカリ、そのまま壇上から席に戻りました。
しかし・・・
実際にくじを確認すると、なんと当たりを引いたのは阪神の金本監督でした。
これはいったい、どういうことなのでしょうか。
これには色々な問題があります。
まず、一番の問題はドラフト会議という野球選手にとって重要すぎるイベントなのに、確認漏れが多すぎることです。
当たりと早とちりをしたヤクルトの真中監督と、外れたと思ってくじを確認しなかった阪神の金本監督。
これまでドラフト会議は何度も開催されているので運営の方法についても見ているので、今さら確認しなくても分かることがほとんどなのでしょう。
しかも、先にガッツポーズを決められてしまったら、ハズレと分かっているくじを見たくもないという気持ちも分かります。
しかし、ことは選手の将来を大きく左右するドラフト会議。
そこは丁寧すぎるほどの確認があってしかるべきでしょう。
もうひとつの問題は、くじが分かりにくいこと。
かつてドラフト会議の抽選は、当たりにだけ何か印刷があって、ハズレは白紙だったそうです。
そのため、「何か書いてあったら当たり」と早合点をして、真中監督はガッツポーズをしたのです。
実はこういう「事件」は、今回が初めてではありません。前にもガッツポーズをしたのにハズレだったということがあって、それも「何か書かれていたら当たり」という早合点がありました。
ここまで紛らわしいのであれば、制度を元に戻すという選択肢もあるのでは?と思います。
プロ野球選手を目指す若い人たちにとって、ドラフト会議は志事の大きな節目です。大きく成長、飛躍するための大事な一日を、もっと厳格に扱ってほしいと思います。
選手が頑張っているのに、運営側が死事をしてしまってはいけません。