こんにちは、中野です。
いよいよ7月も終わりに近づいてきました。世の中は夏休み真っ最中なので学生さんの姿を見ることが多くなりましたが、今年の夏休みは一生に一度しかないので、せっかくの機会を有意義に過ごしてほしいと感じます。
夏休みに入った学生さんを見てそんなことを感じたのは、私自身の思い出と、そこから生まれた強い思いがあるからです。
記事のタイトルにもあるように、人はその時、その瞬間を本気で生きることがとても大切だと思います。後になってから「あの時、こうしておけば良かった」と後悔することのないよう、今を一生懸命生きようということです。
この思いは今も私の基本となっているものでとても大切なものなのですが、その考えに至ったことには2人の人物との思い出があります。
以前、私は大の親友と母方の従兄弟にある大切な人がぞれぞれ若い時に亡くなってしまい、とても悲しい思いをしたことがあります。それぞれバイク事故や心臓発作という突然の出来事で亡くなっているので、当の本人もまさかそんな形で若いうちに一生を終えるとは思ってもいなかったでしょう。
私にとっても突然の別れだったわけですが、この2人と最後に会った時にちゃんとした話が出来たこと、別れ際にもちゃんと挨拶が出来たことは今でも良かったと思っています。
またすぐに会えるからと思っていい加減な別れ方をしていたり、それこそケンカ別れになったまま突然逝ってしまったということになると、後悔してもし切れないところでした。
もちろん、私にとってもそれぞれの本人にとってもまさか突然のことで別れが来るとは夢にも思っていません。しかし、先ほどの夏休みと同じようにどんなに頻繁に会っている人であっても、今回会って話をする機会は今回限りで二度と同じ機会はやって来ません。だからこそ今回しておきたいこと、伝えたいことをしっかりと伝えて、別れ際にも今回しかできない挨拶をちゃんとしておきたいと考えるようにしています。
それがまさか、そんな形で本当に別れになってしまうとは思っていなくても、その時、その瞬間を大切にしておいて良かったと思います。
これと同じことを磯一グループの仕事に落とし込むと、どうなるか?
やはり最も姿勢や態度に表れるのはお客様がお帰りになる時でしょう。今回も来ていただいてありがとうございますという感謝の気持ちをしっかりとお伝えして、お見送りをする。
もしかしたら、このお客様とは次会えないかも知れないという気持ちを持つことで、ご挨拶も当然違ったものになってくるでしょう。
仮に毎日来ていただいているお客様だったとしても、「どうせまた明日来るだろう」という気持ちで挨拶をしていたのでは、それが態度に、顔に出るはずです。お客様はそれでも気にならないかも知れませんが、それを続けていると必ず仕事の中身に影響が出ます。どこかで横着なことをしたり、いい加減な応対をしてしまうものです。
だからこそ、毎回のお見送りを大切にしたいのです。これは初心を忘れないという気持ちにも通じると思います。
もう何十年も商売をしている人であっても、最初に商売を始めた時は小さなお店だったはずです。そして、どんなお店にも必ず初めて来てくれたお客様がいます。
初めてお客様が来てくれた時の喜びを覚えていたら、お客様に対するおもてなしの気持ちも色あせませんよね。
現在制作中の著書では、「最初と最後」という項目でこのことの大切さを説いています。客商売だけでなく人生全ての場面に必ずプラスになる考え方なので、少し心がけておくだけでこれからの人生が大きく変わるかも知れませんよ!