複数の店舗を運営していると、その中で必ず「他に店舗と比べてうまくいっている」と思える店舗が出てきます。
どの店も入魂の店舗運営をしているので、料理やサービスの中身に差があるとは思っていませんが、売上という結果を見ると、その時その時に優劣が生まれます。
普通、全店舗の売り上げをアップさせたいと思ったら、売上の悪い店舗にテコ入れをして上向かせようとしますよね。確かにそれは間違いではないのですが、そのための方法論に工夫が必要だと思います。
磯一が採り入れているのは、「繁盛店視察制度」。簡単に言えば、うまくいっているお店を自分の目で見て、なぜそこか成功しているのかを自分で感じるための制度です。ああしなさい、こうしなさいとガミガミ言っても、スタッフ自身が手を抜いていない自覚がある限り、それ以上何をすれば良いのか分からないはずです。
すでに十分頑張っているという意識の人を叱責して、もっと売上を伸ばせとハッパをかけるのは酷というものです。
そうではなく、うまくいっている店に自分で皆で行って、自分自身の目で何が良いのかを感じるほうが話が早いのです。一生懸命自分の仕事をしている人は、そんなに説明しなくても自分でポイントを感じ取ってくれます。そして、自分で気づいたことや感じたことは簡単に忘れないので、その人のものになります。
繁盛店視察制度は、そんな思いで続けている取り組みです。写真を見ていただければ分かると思いますが、実際の現場はそんなにピリピリした感じではなく、どちらかというと若い人たちがワイワイやっている印象です。しかし、ただ単にダベっているわけではありません。
それぞれの参加者が自分から発言をしていると熱がこもってくるので、こんな感じになるのです。時には冗談も交えながらのほうが楽しいですしね。
磯一の一員になる方には、日常的な取り組みの中から成功者になる方法を自分で感じ取っていってほしいと思います。