経営理念の「美善真」について その3

IMAG1821その2に続いて、磯一グループの経営理念である「美善真」についての解説です。
今回は、美に続く善についてです。
善には、善い(よい)という意味があります。善人という言葉にも出てくる言葉なので、良い人になろうという意味ととられがちですが、それだけではありません。
「三方よし」という言葉をご存じでしょうか。お客様、社会全体、そして自分という三者すべてが幸せになれることが良いことだとする考え方です。もともとは近江商人が大切にしていた経営哲学だそうです。
私自身、「三方よし」でないと人から感謝されることも、必要とされることもないと考えていますので、とても良い言葉だと思います。この「三方よし」を実現するためには何が必要なのか?それを考えることから始めるべきでしょう。
そこで、新たに重要な言葉に出会います。原因自分論と、一生半人前です。これは何となく文字を見ると意味が分かりますね。何が良くないこと、思い通りにならないことがあるのは、まだまだ半人前である自分に原因があるのではないかと考える必要性を説いています。すでに一定の結果を出している人であっても、それがゴールではないはずです。一生半人前という謙虚な思考を持っているからこそ、新たなステップに進むことができるのです。
私が知る限り、成功している人の多くは自分のことを一生半人前だと思っていて、原因自分論を実践しているように思います。
この思考から生まれる経営とは、「より良い経営」であり、「感謝される経営」です。これに向けた努力を続けていれば、結果は必ずついてきます。
当ブログを読んでいただいている方の中には、居酒屋経営に興味を持たれている方も多いと聞いています。そんな方々には、特にこの部分は必要になるのではないかと感じています。

経営理念の「美善真」について その2

IMAG1821磯一グループが掲げている経営理念、「美善真」についての解説です。
これは、「美」「善」「真」という3つの文字を1つにした造語で、中野自身がとても大切にしている3つのことを1つにしました。
最初の「美」について。
内面的な素晴らしさである躾(しつけ)を示しています。私たちは相互啓発をする中で、一人一人の人格向上を目指します、とあります。躾とは子供である人間が成長していく上で身に付けていくもので、美しい心を持った大人を目指して行われることです。外見的な美しさではなく、内面的な美しさのことです。内面が美しい人は素晴らしい人格を持ち、多くの人から信頼されます。信頼される人は必要とされるわけで、周りの人にも良い影響を与えます。
躾という次には「美」という字が入っていますね。
そんな人になることで、人として成長して欲しいという願いを込めています。これはスタッフ向けに発している言葉ではありますが、もちろん私自身も含まれています。必要とされる人になることで存在価値を見いだし、人として自分を高めていくことは、磯一での仕事だけでなく世の中のどこに行っても尊いことだと思います。
大切なことなので、ついつい話が長くなってしまいました。
その3では、残りの善と真についても解説していきましょう。

経営理念の「美善真」について その1

IMAG1821磯一グループは、「美善真」という経営理念を掲げています。経営理念とは何かというところからお話をしたほうが分かりやすいと思いますので、まずは経営理念の解説から始めましょう。
経営理念とは、会社の考え方や取り決め全ての根幹となるもので、国家で言うと憲法のようなものです。
国はそれぞれの時代に合わせて法律を作りますが、それが憲法違反であれば無効です。つまり、憲法が無ければ法律を作ることすらできないのです。それが、会社にとっての経営理念という位置づけだと思います。
磯一グループは、そんな憲法にあたるような大切な経営理念として「美善真」という言葉を掲げ、大切にしています。写真は磯一グループの研修に使用しているハンドブックです。表紙をめくると1ページ目に「美善真」が登場していますね。これは研修で使用するマニュアルの最初の1ページ目にあるわけで、初めて磯一グループの一員になった方が真っ先に触れるものだと思ってください。
日本の六法全書も、最初は憲法から始まります。それと同じですね。
ではもう一度、写真を見てください。
美善真という言葉の下に、「の追求により~」というくだりがありますね。絶対必要な人、絶対必要な店になることで存在価値が生まれる、とあります。必要な人や必要な店になることは、生きていく上でとても重要なことだというのはすでにほとんどの方が自覚されていることかと思います。
では、そのために必要な「美善真」とは何か?その2ではそのあたりを解説したいと思います。

任天堂・岩田聡さんの素晴らしい経営哲学

こんにちは、中野です。
相変わらず冬本番が続いていますが、皆さまお風邪などは大丈夫でしょうか。
今回は、とても尊敬する経営者のお話しをしたいと思います。その経営者とは、任天堂の岩田聡さんです。
任天堂と言えば、すでに故人となっている山内さんという方が起業した一大ゲーム会社です。花札やトランプの販売に始まって、ファミコンで世界を席巻したことはご存知の通りです。
岩田聡さんは、その任天堂に経営者として抜擢されたプロのCEOです。
この岩田さんの考えというのが、とても進歩的といいますか目からウロコが落ちるようなものばかりなので、少しご紹介しましょう。
「ウケるというのはお店で何個売れるということではない」という話の中で、その先には「買ってくれたのはどんなお客さんで、すぐにやめてしまったのか、それともずっと遊んでくれているのか、どちらであったとしても1個の売上げです。そうではなく、その中身を知るのと知らないのでは次のステップで考えることが違ってくるんですね。」という話が続きます。
いかがでしょう?とても説得力がありますね。
これは磯一グループの売り上げにも同じことが言えます。同じ料理を注文したお客様が複数いたとして、それぞれのお客様がその料理をどう楽しまれたのか、これは千差万別です。
美味しい美味しいとあっという間に平らげたのか、あまり口に合わなくてほとんど残してしまったのか、はたまた全部食べたものの内心あまり満足されていないのか・・・同じ売り上げという数字の中にも、これだけの違いがあるわけです。
売り上げという数字だけでなく、その中身にこだわるという考え方にはとても共感できます。私は常々、スタッフにもその中身に関心を持って気づきを得てほしいと伝えています。実際にスタッフの多くはそれを実践してくれているので、同じ料理をお出しするのであっても去年と今年とでは満足度が違うと思います。
マーケティングの理想的なPDCAですが、これを実践できている飲食店はやはり繁盛していますし、ネットなどでも高い評価を得ているように思います。
もうひとつ、岩田さんは面白いことを述べられています。
任天堂にとってのライバル企業、競合相手とは何かという問いに対して、「お客様の興味関心と時間とエネルギーを奪い合うすべてのものがライバルだ」と答えられました。
任天堂というゲーム会社のライバル企業というと、バンダイナムコやスクウェア・エニックス、ソニーなどかなと思ってしまいますが、それだけの視点だと本当の楽しさは見えてこないということなのだと思います。
これも外食産業に大いに当てはまることではないでしょうか。磯一グループ海鮮居酒屋なので、ついついライバルというと同じ業界の居酒屋を想像してしまいます。しかし、お客様がお金と時間を使って外食をする空間という意味では、吉野家の牛丼やマクドナルドであってもライバルと言えるのです。
はたまた、中食と言われるようなテイクアウト型の食べ物屋さんなどもライバルとなり得ます。このように広い視野でマーケットを見ることで、お客様が本当に求めているものが見えてくるというのは、大いに共感できます。
ゲーム機やゲームソフトも、外食も、お客様にとってはエンターテイメントです。これからも選んでもらえるお店づくり、空間づくりのヒントがたくさん詰まっているお話だと思いました。

平成30年、一文字の志は「固」です

こんにちは、磯一グループ代表の中野です。
つい先日年が明けたと思ったのも束の間、もう1月も半分に差し掛かりました。本当に月日が経つのは早いですね。

磯一グループなど居酒屋業界にとっての年末年始という繁忙期が一段落をして、今年のことを考える時期となりました。
磯一グループでは毎年年が明けるのとともに、一文字の志を設定しています。一昨年は「確」、そして去年は「確」+「思」でした。2年連続でちょっと似た字を選んだことには意味がありました。
それは、これまでたどってきた道のり、そして築き上げてきたものを確かなものにするという思いです。それまでは店舗を増やして会社の規模を拡大してきた年月が続きましたが、一昨年からはそれをしっかりと守り、地固めをするという段階だと考えました。

そして平成30年、今年の一文字の志は、その集大成となる「固」です。固まる、固める、強固なものとする・・・そんな言葉に使われる「固」です。
一昨年から続く地固めの段階もいよいよ最終段階に入り、しっかりと足元を固める一年にしたいと考えています。土台を積み重ねていくと、次第にそれが高くなっていきます。
この数年はその地固めを実直に続けてきましたので、今年は「固」の字のごとくそれをしっかりと固めた上で、来年は攻める年にする布石にしたいという思いを込めています。

例年のように「固」の字を書にしたためて、本社に貼り出しました。

磯一 一文字の志

お客様、スタッフ、そして各店という大切な財産をしっかりと確かなものに固めていきつつ、来年からしっかりと攻められるような態勢づくりに汗を流したいと考えていますので、今年も磯一グループをどうぞよろしくお願いします!

新年のご挨拶と星野仙一さんへの思い

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

とても穏やかな正月を迎えられたので、今年も良い年になりますように・・・と思っていた矢先に、衝撃の訃報が飛び込んできました。
そうです、闘将・星野仙一さんが死去したというニュースです。
優しさと厳しさをあれほどまでにうまく使い分けて、部下を愛した人は中々いないと常々思っていましたが、死去のニュースに際してもそんな声があちこちから聞かれました。
本当に人望のある人だったんだな、と実感します。

星野さんは闘将の部分ばかりがクローズアップされますが、実はとても優しい人です。特に部下という立場の人に対しての優しさは本物です。
星野さんは岡山県の出身で、岡山県の財界人などとの人脈も錚々たるメンバーが揃っているわけですが、同じ岡山県出身の人を輪の中に入れることに積極的でした。
特に印象的なのが、元阪神の八木裕さんですね。八木さんも岡山県出身ということで、引退後の身の振り方を案じた星野さんが八木さんにまずやったことは、岡山県人脈への紹介でした。
「引退後は野球人以外との付き合いも大切にしろ」という本人へのアドバイスとともに、岡山県に関わるVIPには「僕の大切な後輩です」と頭を下げて紹介したそうです。
これこそが、部下を思いやる上司の姿だと思います。

この数年は闘病生活が続いていたといいますが、私はそのことを全く知りませんでした。それと同時に、周辺の人もほとんど知らなかったそうです。
闘将というイメージの人なので弱いところを見せたくないという気持ちがあったと思いますが、周辺の人に心配を掛けたくないという思いが一番だったと思います。これも優しさですよね。
最期は2人の娘さんに抱きかかえられるように息を引き取ったそうですが、本当に幸せな野球人生、闘将人生だったと思います。
亡くなった後もこうして色々な人に慕われるような人物に憧れます。
微力ながら、私からも冥福をお祈りしたいと思います。

新年早々亡くなった人の話で恐縮ですが、思うところ多くあったので語らせてもらいました。
今年も磯一グループともども、よろしくお願いいたします!

日馬富士騒動で感じたこと 後編

こんにちは、中野です。
日馬富士騒動を通じて人を育てることの難しさや大切さについて、続きを語りたいと思います。

私は、人が成長するために絶対に必要なものは気づきだと思っています。
先生や師匠、上司や先輩からいろいろと教えられることはあると思いますが、それは答えではなくヒントです。誰にでもピッタリと当てはまる生き方や仕事の進め方というマニュアルはないので、いろいろな教えやアドバイスを自分に当てはめて実践をするには「気づく」ことがとても大切です。
「もしかしてうまくいかない原因は自分の○○ではないか?」と気づくことができれば、その人はその部分を直せるでしょうし、直した自分は一回り大きくなるはずです。

では、話を相撲界に戻しましょう。
相撲部屋に入門してくれる新弟子は、中学校を卒業したばかりの人から大学を卒業した人までさまざまですが、共通しているのはこれから成長していく余地が大いにある若い人だということです。
特に中学校を出たばかりの人は子供同然なので、その人を相撲部屋が人として成長させていくのです。だからこそ相撲部屋は「部屋」と呼ばれていて、親方やおかみさんがいるのです。「道場」なら師匠しかいませんが、「部屋」は親代わりの人がいる家族なのです。
古くから相撲界はヤンチャな若者に相撲だけでなく人としての生き方を教え、人格形成をする役割も担ってきました。
最近では新弟子不足という事情もあって外国人力士が増え、人格形成の前に「強くなること」が優先されてしまい、その結果がここ最近続いている不祥事ではないかと思うのです。

何もこれは、相撲界だけの話ではありません。
ネット業界に多い、若くして成功をした人のような人物像がチヤホヤされる傾向にも、それを感じます。その人たちが事業を成功させたのは素晴らしいことですが、お金の使い方に品がないように感じるのは、お金の稼ぎ方にも品がないからでしょう。
何も分からない時から仕事を教わって自分を成長させてきた人というのは、苦労もあるでしょうが人に対する感謝や思いが強いと思います。
カリスマトレーダーといって株で大儲けした人にはお金がありますが、人としての成長は置き去りになっているのではないかなぁと心配になります。
人間力を磨いてきた人には、お金がなくなっても能力や人脈、信頼などが残りますが、お金だけの価値観で出世をした人はお金がなくなったらすべてを失ってしまいます。
どちらが重要であるかは、言うまでもありませんね。

日馬富士騒動からは、相撲界の体質だけでなく体罰の弊害や最近の日本社会の単純すぎる価値観に対する警鐘のようなものを感じたのでした。

日馬富士騒動で感じたこと 前編

こんにちは、中野です。
いよいよ年の瀬も押し迫ってきましたが、先月くらいから世の中を騒がせている問題があります。それは、大相撲の元横綱・日馬富士の問題です。
もっと他に重要なニュースがあるだろうにとも思いますが、連日こればっかりの時期もありましたね。
少し「旬」を過ぎた感もありますが、現時点で感じていることを書きたいと思います。

日馬富士が貴ノ岩に暴行を働いたのは、本人も認めているので事実でしょう。カラオケのリモコンで殴ったそうですが、それも本人が認めているので事実でしょう。
当然ながら、こんなのは論外です。ただでさえ腕っぷしが強くて素手で殴るだけでも大変なことになるのに、物で殴ったらどうなるかは考えるべきです。
最近のカラオケのリモコンってデンモクのように大きなものが多いですから、あれで殴ったとなると、最初に言われていたビール瓶よりも凶器になりそうな気もします。
しかし、それには原因があって、貴ノ岩の態度が悪かった云々と言われています。おそらくこれも、事実でしょう。
暴力行為についての処分や賠償は、すでに警察が捜査をしていますし本人も引退するなどの社会的な責任は一部取っているので、その経緯に任せればよいと思います。
私が問題だと思うのは、各界の暴力体質です。

前にもありましたね、稽古のしごきで死人が出た事件。相撲界では体罰やしごきのことを「かわいがり」といって黙認されてきたわけですが、これが今の時代になって問題視されています。
当然です。暴力で人を従わせたとしても、それは「従ったふりをしている」だけなのですから。痛い思いをしなければ分からないというのが体罰の大義名分ですが、ここでいう「痛い思い」というのは意味が違うと思います。
社会で態度が悪ければ人が去っていって冷や飯を食うことになるでしょうし、各界で先輩をないがしろにすれば大切なことを教えてもらえなくなり、自分に何かあった時に守ってくれなくなるでしょう。
「痛い思い」というのは、こういうことです。殴って痛い思いをさせるのは、教育ではなく調教です。

居酒屋の仕事で、不誠実であったり、手を抜いてばかりいると、どうなるか?
少なくとも磯一グループの職場では誰も殴りはしません。最初は丁寧に教えてくれると思いますが、やがてそれもなくなるでしょう。理由は簡単で、その人の成長を周りの人が諦めたからです。
その人がどうなるかというと、いずれ仕事や人間関係がうまくいかなくなり、辞めていくことになります。職場が悪い、会社が悪い、と悪態をつくのは構いませんが、その人は次の職場でも同じことをするでしょう。

日馬富士騒動は、人を育てるという大きなテーマにおいてたくさんのヒントを投げかけてくれていると思うのです。
この話は長くなってしまったので、続きは後編です。

忘年会シーズン到来!今年の忘年会事情 後編

こんにちは、中野です。
引き続き、忘年会シーズンも宴たけなわ。
急に寒くなったにも拘わらず、やはり忘年会というイベントを大切にされている方が多く来店されています。いつもありがとうございます。

さて、前回お話しをした今時の忘年会事情について、その後編です。
前編では回数と費用についてのデータについてコメントをしましたが、今回はその続きです。
今回は忘年会の人数と、これも気になる二次会についてです。

皆さんは会社の忘年会でだいたいどれくらいの参加人数をイメージされていますでしょうか?
私は居酒屋を経営する側として調査結果とイメージがぴたりと一致していまして、最も多いのは8~10人で22%もの人がそう回答しています。次に多いのがもっと多い11人以上、その次に多いのが16人以上という結果でした。
これはいずれも会社の公的な忘年会でしょうね。部署のほぼ全員が参加したらこれくらいの人数になるというケースが大半でしょう。
これくらいの人数になると予約をいただかないとお席を確保できない場合も多いので、事前に幹事さんが周到に準備されています。
ちなみに同調査ではお店を検討した時期についての調査結果も載っていて、2~3週間前という回答が最も多く30%以上でした。これくらいの時期からのご予約だと、確かにご希望の日時にお席を取りやすいと思いますので、いい目安だと思います。

次に、二次会事情についても見てみましょう。
磯一グループ各店はどちらかというと一次会でお使いいただくタイプの居酒屋なので、二次会となると業態がまるで異なるお店ということになり、そちらも気になるところです。
調査結果を見ると、そもそも二次会がなかったという回答が半分近くでした。これは会社主催の二次会がなかったというだけで、有志だけで次の店に流れていくというパターンは大いにあると思わされる結果です。二次会でまで会社の偉いサンがいては心置きなく飲めないという本音も透けて見えます。
続いて、二次会はあったものの参加しなかったという人が20%少々。残りの30%くらいの人が二次会に参加しているという結果になっています。昔ならどうだったのかと考えると、実はあまりこの比率は変わっていないかも知れませんね。
実際に二次会で流れてくるような飲み屋さんにいると、「さっきまで忘年会だった」という人も多いので、こういう人たちは忘年会の一次会だけで飲み終えたわけではなく、お酒を楽しむことにもONとOFFを使い分けているのだと思います。

忘年会は世相を映す鏡だといわれていますが、今年も職場の仲間やお友達と忘年会ができることが、実は「今年も良い年だった」という証拠なのかも知れませんね。

忘年会シーズン到来!今年の忘年会事情 前編

こんにちは、中野です。
いよいよ本格的な忘年会シーズンとなりました。磯一グループ各店にも多数の忘年会のご予約、ご来店をいただき、誠にありがとうございます。
居酒屋に関わる者として忘年会とはとても大きなイベントなので、最近の忘年会事情についてちょっと語ってみたいと思います。
今時の忘年会事情をかなり詳しく調査したデータがあるので、そこから読み解いてみたいと思います。調査をしたのはクーポン・予約サイトとして有名な「ホットペッパー」です。

このデータによると、1人当たりの忘年会参加回数平均は、1.3回です。自分が所属をしている会社で1回、多い人だと友達関係でもう1回というイメージを考えるとこれは妥当な数字かなと思いますが、目を引いたのは「1回もやらない人」が4割近くもいるということです。
会社勤めをしていて忘年会に参加しないのは問題であるという考え方が以前はありましたが、今では個人主義といいますか、忘年会そのものに興味がない(と思われる)人が4割近くもいるんですね。
お酒が飲めないという理由だけだと忘年会に参加はしていてウーロン茶を飲んでいるという人もいるでしょうから、お酒を飲めないこととはあまり関係がないように思います。
このホットペッパーの分析によると、女性の社会進出が本格的になるにつれて「子供がいるから参加できない」といったように、家庭との両立をという観点で忘年会に行きたいと思っていても行けないという形もあるようです。人間関係に煩わしさを感じて参加しない人もそうですが、どちらも今時の事情ですね。
なお、忘年会を2回するという人がとても多く、その内訳は「職場の公的な忘年会」と「職場の気の合う仲間との忘年会」がそれぞれ1回ずつという人が多いそうです。

もうひとつ、忘年会事情で私も気になるのが、平均予算です。かつては会社が全額を負担して豪華忘年会ということも珍しくありませんでしたが、今では会社負担が減っていることが、このデータでも浮き彫りになっています。
全額を会社が負担するのが13%、一部を会社が負担するのが15%。あわせて30%近くの会社では「公的な忘年会」で費用を会社が負担しているようですが、残りの7割近くは参加者負担、つまり社員さんの自己負担です。
これだと金銭的な理由で忘年会に参加しないという人が出てきてもおかしくはありませんね。

今時の忘年会事情から見えてくることは、他にもいろいろあります。
ちょっと長くなってしまったので、続きは後編でお話ししたいと思います。

1 2 3 4 5 23 24