議論が沸騰している「いざか族」について

こんにちは、中野です。
意外に暖かい日が続いているかと思ったら、今度は一転して急に寒くなってきました。やはり季節というのは確実に移ろっているということですね。
外食産業としては急に寒くなるとお客さんの足が鈍ってしまうのですが、やはり季節は暦通り移ろってくれたほうが最終的にお客さんが多くなるので、助かるというのが本音でしょうか。

さて、今回はネットでちょっとした議論になっている「いざか族」について語ってみたいと思います。
まずは、この「いざか族」という言葉について。これは、居酒屋に来店する家族客のことです。とりわけ、子供を連れて来店する家族のことを指します。もっと厳密に言うと「夕食を居酒屋で食べる家族客」という意味合いになるようです。
これが問題になっているのは、やはり子供とお酒の関係です。もっぱらお酒を楽しむためのスペースに子供を連れてきて教育上の問題はないのか、というわけです。

私の個人的な見解ですが、これってそんなに珍しいことなのかな?と思います。
チェーン型の居酒屋であれば珍しいかも知れませんが、下町にあるような小さな居酒屋では近所の人が子供を連れて夕食を食べにくるという光景は珍しいことではありません。
まさかそこで子供にお酒を飲ませるわけでもなく、ファミリーレストランに行くのと同じ感覚です。
最近ではタバコを吸う人も少なくなったので、受動喫煙の心配も前ほどないように思います。

これに異を唱えている人の言い分は、だいたいこんな感じです。
特に年配の人が怒っているそうで、「アルコールのあるところに子供を連れてくるとは!」ということのようです。
でも家で飲む習慣がある家庭の場合は毎日のように家でお父さんが晩酌をしているわけで、それもアルコールのある空間ですよね。

子供もいずれ大きくなって居酒屋に親しんでいくということを考えると、子供のうちから大人に連れて行ってもらう形でそういう空間を見ておくのも良いのではないかと思います。
居酒屋を経営している側としては、そういうお客さんが増えるのは決して悪いことではないですし。
ただ、深夜に子供を連れて行くというのはやはり発育上の問題もあると思うので、そのあたりの節度は必要になるとは思います。

サッカー日本代表 志事 磯一

サッカー日本代表が見せてくれた志事

こんにちは、中野です。
昨日はサッカー日本代表の試合が盛り上がりましたね!予選リーグの首位を走るサウジアラビアが相手ということもあって負けを覚悟した人も多かったのではないでしょうか。
そんな大一番の試合で日本代表の選手が見せてくれた志事がとても素晴らしかったので、そこを大いに褒めたいと思います。

これまでの成績を見ると、サウジアラビアの強さは明白でした。
日本ももちろん欧州組など世界で戦うメンバーがそろっているので決して弱くはないのですが、サウジアラビアの選手にはとても分かりやすい「ニンジン」がぶら下がっていました。
スポーツ大臣が言うには、サウジアラビアの選手が活躍して結果を出した暁には「お金を渡す」ということで、選手たちはお金という非常に分かりやすいご褒美に奮い立って好成績を残しているという噂もあります。
日本人にはあまりない感覚ですが、貧富の差が激しい国ではこういうご褒美が大きな力になります。

その一方で、日本代表の選手たちはどうでしょうか。
結果を出したところで金銭的なメリットはそれほどありません。その前に、世界で活躍する選手たちは高額の年俸をもらっているので、今さらお金のために奮い立つということはおそらくないでしょう。
では、何のために頑張るのか?
それは、自分たちチームのためであり自分たちを応援してくれるサポーターのためであり、そして自分たちの祖国である日本のためです。
これって、ものすごくカッコいいことだと思うんです。もちろんプロなのでお金のために頑張ることは当然なのですが、それよりも大切なものがあるというのはアスリートとして幸せなことです。

試合を見ていて、サウジアラビアの選手は個人プレーが目立ちました。自分が結果を出してお金をもらいたいという思いが前に出ているので、ああいうプレーになるのでしょう。
それに対して、日本の選手は全員が一丸となってゴールを目指していました。お金という目的で個々が努力をするチームと、「勝つ」という1つの目的に向かってゴールを目指すチーム。結果はご存知の通り、日本の勝利となりました。
しかし、結果は2-1。終了間際に1点を返されたのですが、この執念にも選手たちの「金持ちになりたい」という執念が見えた気がします。

何を目標にするにしても、アスリートが命がけで勝利を目指す姿は見ている者を感動させます。
そんな中で、一番カッコいい戦いを見せてくれた日本代表の選手たちは、身をもって志事の素晴らしさを表現してくれたと思います。

お疲れさまでした!そして、見事な勝利おめでとう!

トランプ大統領 維新の会 大阪

世界はトランプ次期大統領の話題で持ちきりですが

こんにちは、中野です。
11月に入って秋本番の時期に、アメリカから世界中を震撼させるようなニュースが飛び出しました。そうです、あのトランプです。
最初は泡沫候補のように扱われていた暴言社長が、あれよあれよという間に共和党の候補者になり、遂には「絶対負ける」と言われていた大統領選挙で勝利を収めました。誰が何と言おうと、来年の1月からアメリカはトランプ大統領が政権を握ります。

これに対して、それはもう強烈な反発が起きています。
全米の各地では反トランプデモ巻き起こり、遂にはニューヨークにある自宅の前でも暴動のような騒ぎが起きているそうです。
世界でも「これでアメリカは終わり」「世界はどうなるのか」というニュアンスの声があふれていますね。
私がこれまで見てきた限り、就任前からこんなに嫌われているアメリカの大統領はいなかったのではないでしょうか。

なぜこんなに嫌われるのかと考えると、結局は選挙運動中に放ってきた暴言の数々が理由でしょう。確かに品のない発言も多いのでその点においてはあまり好きにはなれませんが、トランプ氏がアメリカを愛しているのは終始一貫しています。
アメリカを愛しているとあれだけ公言して、終わってみれば圧勝という結果に終わったのですから、アメリカ人もトランプ大統領を望んでいたというはずなのに、こんなに嫌われるのですから、何か違和感があります。

大阪人であれば、これと似た状況を思い出してしまいませんか?
そうです、大阪市を解体して大阪都を目指すという住民投票です。維新の会とそれ以外の全政党という構図で投票が行われたわけですが、結果は超僅差での否決でした。
アメリカの大統領選挙も、トランプ対他の全勢力という構図でした。アメリカは二大政党制の国なので、共和党でなければ民主党という構図ですが、今回の選挙は共和党の中にも造反がいたので一枚岩とはならず、トランプ氏を支持するのか、それ以外なのかという構図でした。対抗馬のヒラリークリントン氏も不人気でしたが、トランプ以外の選択肢がないので支持が集まると言う構図が見えました。

維新の会には、橋下徹氏という発信力の強いリーダーがいました。時には言葉が過ぎて叩かれていましたが、これもトランプ氏にそっくりです。でも言っていることは大阪のため、日本のためを思うものばかりなので、そこもアメリカ第一を訴え続けてきたトランプ氏と同じです。
今や世界は、このように言葉がハッキリしたリーダーを求めているのではないでしょうか。それを独裁と断じる人はいますが、これまでの方法で良くならなかった、何も変わらなかったことを有権者は知っています。それもアメリカ全土と大阪は同じでした。

トランプ氏がどんな手腕を発揮するのかは未知数です。良いことも悪いことも、どんどん新しいことが出てくるでしょう。大阪で維新の会がやってきたことと同じだと考えると、良い方向に進むことのほうが多いのでは?と思ってしまいます。
マスコミはトランプ氏の悪口一色ですが、そんなに悪いイメージを持っていないのは私だけでしょうか?

自分が恵まれていることを知ろう

いかに自分が恵まれているかを知ろう

こんにちは、中野です。
いよいよ本格的な秋到来かと思いきや、それを通り越して冬に一直線という毎日です。大阪も気温が一桁の日があるなど、もはや冬ですね。
日本国内はハロウィンが終わったら、今度はクリスマスだの年末だのと平和を謳歌していますが、世界はそんなことはありません。
特に世界中の不幸を象徴するかのような状態が続いているのが、シリアとイラクです。

先日、いよいよイラク軍がIS(イスラム国)が支配する最大の拠点であるモスルという大都市に進入したという報道が流れました。
「進入」というと、あたかもイスラム国に虐げられている人たちを救いに行っているように感じる言葉ですが、現場で行われているのは殺人です。しかも、それに男性も女性も、大人も子供も関係ありません。そこにいたというだけで命を奪われる人が今日もたくさんいます。
イスラム国がやっていることは残虐でこのまま放置するわけにいかないという考えは分かるのですが、それを排除するには、やはり殺人が行われます。
イラクの首相は「イスラム国が逃げる道はない。投降するか死ぬかだ」という発言をしているので、投降しなければ殺すという宣言をしているわけです。
これで、「はい、分かりました」と投降する兵士ばかりならまだ良いかも知れませんが、それができるならとうの昔にできているはずです。

また、兵士にその気があっても投降しようとしたら「裏切り者だ」とされて背後から撃たれるかも知れません。
こうした地域は、シリアやイラクだけではありません。自衛隊の駆け付け警護が議論されている南スーダンも、それはもうひどい状態だそうです。力のある者によるやりたい放題がまかり通っているそうで、まるで「北斗の拳」や「マッドマックス」の世界ですね。

そんな世界の、目を覆いたくなるような様子を知った上で、日本国内に目を転じてみましょう。
仕事がキツいから辞めたい、人間関係がうまくいかないから逃げ出したい、国が悪い、政治が悪い、会社が悪い・・・などなど。本人にとっては切実な問題であるのは間違いありませんが、今をこうして安心して生きられること、明日もおそらく安心して生きていられることに対する感謝を忘れないようにしたいものです。
日本もシリアも、南スーダンも、どこも同じ地球の上なのですから。

いかに私たちが恵まれた状況にあるかは、こうして悩んだり不満を抱えたりできることでも証明されています。
戦時下にいる人たちは生きるのに必死で、そんなことを考える余裕すらないのです。

恵まれた状況にある私たちには、私たちにするべきことがあります。それが仕事であれ、勉強であれ、日々何かに取り組んでいる人にとってそれは大切な持ち場なので、一人一人が持ち場を守ることで生きている役目を果たしていきたいですね。

ギャラクシーノート7 発煙 他山の石

他山の石とすべき、ギャラクシーノート7の発煙問題

こんにちは、中野です。
いよいよ10月も終わりですが、この10月も本当に色々とありましたね。
鳥取では地震があったりと相変わらず天災からの影響を受けやすい日本列島ですが、今回は企業の危機管理についてお話をしたいと思います。

飛行機によく乗る方であれば空港の張り紙や機内アナウンスなどで頻繁に見聞きするのでご存知の方も多いと思いますが、サムスン社製のスマートフォン「ギャラクシーノート7」が世界的に機内持ち込みを禁止される事態になっています。
理由は、謎の発熱や発煙、発火があるからです。
これについては現段階でまだサムスン社も原因を特定できていないそうですが、先日ついに日本でも関西空港で発煙騒ぎがありました。
もはや危険物であるという認識で、特に安全への意識が高い飛行機での持ち込みが禁止されているのです。

これは全世界的に影響が出ていて、サムスン社が被る損害は3000億円を超えるんだとか。少々大きな会社でもこれだけの損失を出したら一発で潰れるところですが、そのあたりはさすが巨大企業ですね。

ところで、このサムスンという韓国のメーカーには色々と言われていることがあります。今回発売されたギャラクシーノート7は、サムスン社が主力製品にしているスマートフォン、ギャラクシーシリーズの最新機種です。
7というバージョンは、同時期にアップル社がiPhone7を発売していることに合わせてのものです。サムスン社がどうコメントしているかは知りませんが、これまでずっとアップル社からiPhoneの新機種が発売されるたびに、同じバージョン番号でギャラクシーが発売されてきました。
それだけアップル社に対する対抗意識が強いのと、iPhone人気にあやかってのものだと指摘されています。
かくしてサムスン社はギャラクシーシリーズで世界一のスマートフォンメーカーとなり、この世の春を謳歌してきました。
その主力ブランドでこの不祥事ですから、ダメージは計り知れません。
返品や交換への対応で出る直接的な損失だけでなく、今後のギャラクシーシリーズに対する信頼の低下による売り上げダウンも計り知れないでしょう。

これまで韓国メーカーに後塵を拝してきた日本メーカーにとっては天祐であるという声もでています。「これまで調子に乗ってきたツケが回ってきた」など、まるで「ざまーみろ」とでも言わんばかりの論調も目立ちます。
そう言いたくなる人の気持ちも分からなくもないですが、果たしてそれだけで良いのでしょうか。
不祥事によるイメージダウンは、私たちの飲食業界にもあります。かつて芸人のたむらけんじが経営する焼き肉店で食中毒が出たことなどは、その典型です。
対応を誤ると命取りにもなりかねない問題なので、どんな業種であっても他人事ではありません。

スマートフォンなど精密機器のメーカーだけでなく、全ての企業はこのギャラクシーノート7の問題を他山の石とすべきだと思います。

ブランディング 磯一 中野

ブランディングと外食産業 後編

こんにちは、中野です。
先日ブランディングについて語り始めたところ、長くなってしまったのでいったん終了して今回がその続き。

私が思うに、外食産業というのはブランディングの塊ではないでしょうか。
食べ物を食べるというだけであれば自炊したほうが安いのは当然ですし、家で食べられるので気軽です。
しかし、それでも多くの方々が外食に出るということには、明確な理由があるはずです。
その店の料理がおいしいからというのが最大の理由だと思いますが、その他にも内装やスタッフの接客、店内の雰囲気などに特別な感じ、非日常的な感じがあるからこそ外食をしようと人は思うのです。
もちろん、牛丼チェーンのように「家で作るより安上がり」ということを売りにしているところもあります。これも言い換えれば、家ではできない安さなので非日常です。

また、接待などで招待したい人がいる場合にも外食の機会は多くなります。
磯一グループは接待などでお越しになられるお客様も多いので、そのブランドイメージを守る大切さも実感しています。
お客様がさらに別のお客様を招待するというのは、その人自身の評価にもつながることなので、その状況で磯一グループの各店を選んでいただけるというのは、ブランディングによる成果のひとつだと思います。

私はよく、志事と死事という2つの言葉を使って働くことの意味をお伝えしていますが、「おいしい料理を出していればお客さんは満足するはず」というのは、まさに死事だと思っています。
なぜなら、そんなお店はいくらでもありますし、その上で「また行きたい」と思ってもらうために何かが必要だからです。おいしいだけでお客さんが集まっていた時代は昔のことなのです。
だからこそ磯一グループ各店ではお料理へのこだわりとともに、その日に入ったおいしい素材をお店して選んでいただくことや、店内で競りの催しをしたりして非日常感を演出するようにしています。
これももちろん、私たちが取り組んでいるブランディングのひとつです。これが成功すれば「磯一グループの店に行くと何か面白いことがある」と思ってもらえるはずですから。
実際にそういう言葉をいただくこともあるので、なんでもやってみて喜んでもらえることは続けていくという取り組みが付加価値を生むという当たり前のことに改めて気づかされます。

のれんをくぐれば味わえる、非日常の楽しさ。
それがどれだけあるかが、今後の外食産業・・・とりわけ居酒屋に求められることではないでしょうか。

ブランディング 磯一 中野

ブランディングと外食産業 前編

こんにちは、中野です。
いよいよ秋本番、最近になってようやく秋晴れの気持ちいい日が増えてきましたね。その一方で日が暮れた後は急に涼しいのを通り越して寒く感じるような日もあったりします。
過ごしやすい季節はアッという間に過ぎてしまうというのは、昔の人もそう感じていたことだと思います。

さて、今回はちょっとビジネス用語と磯一グループの事業について語ってみたいと思います。おそらくちょっと長くなるので、2回に分けたいと思います。
ビジネス用語に「ブランディング」という言葉があります。ブランドを作るという意味やブランド価値を守るというような意味合いに使われています。
とかく最近は「マーケティング」だの「ブランディング」だの横文字の多いビジネス用語の世界ですが、これには理由があります。
何も日本人が過剰に西洋かぶれをしているわけではなく、こうした考え方はことごとくアメリカから出てくるからです。
先日、「なぜノーベル賞の科学分野で日本人科学者が多数受賞をしているのに、経済学賞を受賞する人はいないのか」という記事を見つけて読んだのですが、その理由にも、こうしたビジネス分野での研究でアメリカが群を抜いているからだそうです。
以上の理由で、ブランド価値を作っていくことや守っていくことという意味の言葉は「ブランディング」以外が見当たらないという事情に逆らわないようにしたいと思います。

もちろん磯一グループにも内装やスタッフの接客、店内の雰囲気、さらにはお店全体のイメージなど明確なものからボンヤリしたものまで全部を含めてブランディングがなされています。
「磯一グループの店に行けばおいしい魚がある」というイメージは自然に作られたものではなく私たちが創り上げてきたイメージなので、これも立派なブランディングです。
ハンバーガーを食べたいと思った人が磯一グループ各店を思い出すことはまずないと思いますが、その一方でマクドナルドを思い浮かべることでしょう。これも、ハンバーガーという食文化においてマクドナルドが長い時間をかけてブランディングをしてきた結果です。

しかし、ブランディングという取り組みはこれだけでは終わりません。
もっと奥の深いもので、さらにブランディングに成功するか失敗するかで事業の先行きも大きく影響を受けるのが、これだけブランディンに注目が集まっている理由です。

やはり長くなってきたので、続きは後編で。

寿司文化 わさびテロ

起こるべくして起きた、寿司店の「わさびテロ」事件 後編

こんにちは、中野です。
先日お話をした「わさびテロ」についての続きです。
前編はすでに公開しているので、そちらをご覧ください。

寿司店がお高く留まっているだけではダメというのは、私も似たような考えを持っています。お客様を選んでばかりいては、それは死事です。それができるのは、お客様から選ばれるようになってからの話です。
しかし、寿司店がカジュアルになればなるほど、招かれざる客が来てしまうのも事実でしょう。
わさびテロで問題になった寿司店は回転寿司ではなく、板前さんが握る寿司が売りだったのですが、外国人観光客が入りやすいような集客をしていたので、多くの外国人観光客でにぎわっていました。
私も前を通りかかったことがありますが、外国人客で行列が出来ていたのを覚えています。
これだけ外国人がいたら、色々あるだろうなと思ったのも事実です。

今回の件は、それが現実になってしまったということでしょう。
寿司店も営利を求める必要があるので、外国人にターゲットを定めて集客をした結果、現在の繁盛店となりました。しかし、外国人だけに中には寿司という食文化に対する理解不足やマナー違反が目に余るようなことは多々あったと思います。
外国人観光客というパンドラの箱を開けると、そこには金銭的な利益とリスクの両方が入っていたのでしょう。
板前さんはその最前線で働いている人たちなので、それに対する思いが積もりに積もってついに・・・ということではないかと思っています。

とても残念なことですが、お互いが相手のことをもう少し理解していれば起きなかった問題かなと思います。
寿司は日本特有の食文化なので、食べに来る人はある程度の理解と敬意をが必要でしょうし、おもてなしをする側にも感謝の気持ちと丁寧に説明をする配慮があって良かったのかなと思います。
もちろん、そんなことは言われなくても理解していることだと思うので、それがこういう事件となってしまったことが残念です。

磯一グループ各店にも、外国からのお客様は多く来られます。
日本的なジャンルの飲食店なので、そのあたりは寿司店と同じだと思います。今のところわさびテロ事件に発展するような状況にはなっていませんが、そこにはお客様の協力も多分にあると思います。これからもそういった部分にはしっかりと配慮していこうと思いますが、それだけ日本も国際的な国になったんだなと実感させられました。

寿司文化の発展のためにも、今回の事件は誰もが他人事とは思わず考える機会になればと思います。

寿司文化 わさびテロ

起こるべくして起きた、寿司店の「わさびテロ」事件 前編

こんにちは、中野です。
10月に入っても、引き続き台風が続々とやって来るのでなかなか秋晴れの空を拝むことができませんね。
最近の飲食店、外食産業の事情を見ていると、昔では考えられなかったようなことがよく起きる時代になったもんだと感じさせられます。
今回コメントしたいと思ったのは、「わさびテロ」の問題です。あまりにも新しい話題なのでご存じない方もおられるかも知れません。
簡単に解説すると、こんな感じです。

大阪の某所にある、外国人観光客に人気の高い寿司店でのことです。
そこは立地条件やガイドブックに載っているなどの理由から来店客の大半が外国人観光客です。それで業績を伸ばし、店舗数を増やしているほどです。
わさびテロ事件は、そこにやって来た外国人観光客に提供した寿司に入れられたわさびの量が尋常ではなく、これは嫌がらせではないかというのです。
私も寿司職人として、本当かと思ってネット上に出ている問題の写真を見ましたが、確かに多いです。あれだけはみ出していたらさぞやツーンと来たことでしょう。

これに対して、ネットが激しく反応しました。もちろん、賛否両論です。
全部を見たわけではないのですが、この議論を見ていて本質に突っ込んだ意見が少ないなと思いました。
この問題の本質は、「マナーの悪い客」と「了見の狭い板前」のバトルではありません。極論かも知れませんが、異文化同士がぶつかり合った時に出る火花みたいなものではないかと思うんです。

おそらくこの寿司店の板前さんは普段から外国人観光客による不見識にイライラしていたのでしょう。全員が寿司のことをちゃんと理解しているとは到底思えないので、謂れのないようなクレームを付けられたこともあったと思います。
嫌なら来るな、と思ったこともあるでしょう。
そこへ来て、その板前さんの堪忍袋の緒が切れるような出来事があって、だったらわさびをたっぷり入れてやろうと思ったとしても、不思議ではありません。
とばっちりを食らったのは、そのわさびテロに遭った人です。その人が来る前に溜まっていた鬱積みたいなものに対する腹いせを自分にされても、と思ったでしょう。

もともと、寿司店というのはちょっと敷居の高い飲食店です。
メニューが一切書かれておらず、板前さんとのやり取りで食べるものを決めていくというスタイルも珍しくありません。もちろん、そこに価格表示も無く、すべてやり取りの中で値段が決まっていくようなこともあります。
それ大して、回転寿司のようにカジュアルさを前面に出した寿司店もあります。この両方は真逆すぎて全く相寄れない存在ですが、どちらも寿司店であることに変わりはありません。

この話は長くなるので、後編に続きを書きます。

外食産業とエンターテイメント

競り 魚 磯一

こんにちは、中野です。
いよいよ9月も終わりですね。夏がなかなか終わらないと思ったら雨が続いています。これが終わったら一気に涼しいのを通り越して寒いくらいの季節になるんじゃないかと思ってしまいます。
ただ、やはり食べ物がおいしい季節になったことは実感できますね。まさに、食欲の秋です。

今回は、私たち磯一グループを含む外食産業とエンターテイメントの関係についてちょっと真面目に論じてみたいと思います。
居酒屋という業態は、お酒と料理を楽しむところです。お酒を楽しむことが中心にあるので、お酒に合うメニューが豊富に揃っています。
この、とてもシンプルな業態の外食産業が、今はとても多様化しています。激安路線を突き進む居酒屋チェーンもありますし、こだわりの料理を出しているところもあります。
それに加えて、最近はエンターテイメントの要素も大切な時代になりました。
美味しいお酒と料理に加えて、「楽しさ」の提供です。

例えば、磯一グループの店舗で西中島にある「海の家」では、オークションのイベントを開催しています。
普通に注文をすると4000円を下らないような高級食材を100円から入札を受け付け、それを落札した人の指定通りに調理してお出しするという具合です。あくまでもオークションなので、100円で入札をして終わったとすると、4000円の伊勢海老が100円になります。
さすがに高級食材はお好きな方も多いので、それで終わることはありませんが(笑)

このイベントはお客様にも好評で、魚市場で行われている競りの感覚で楽しんでいただいています。落札したお客様には美味しい魚介が、落札できなかった方にとっても入札に参加することで話が盛り上がるグループのお客様も目にするので、話題作りにも良いのではないかと思います。

これ以外にもマグロの解体ショーなど見ごたえのあるイベントなどにも趣向を凝らしているので、それをお目当てに来られるお客様もたくさんおられます。

以前であれば、こういったイベントはほとんど見ることがありませんでした。
美味しい料理さえ出していればお客さんは来る、という考えが通用していた一面もあったからです。
そうはならないところに今時の消費に対する多様化があります。

美味しくて楽しい居酒屋・・・
これからの外食産業に求められるものを的確にとらえて、時代に合ったお店作りをする大切さは、まさにこの点にあると思います。

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